おととしの「長野県北部地震」で被害を受けた十日町市の棚田が復旧し、この春3年ぶりに作付けが行われるのを記念したフォーラムが開かれました。
美しい景観で知られる十日町市松代地区の「清水の棚田」は、おととし3月の「長野県北部地震」で幅100メートル、長さ500メートルに渡って地すべりが起き、復旧工事が進められていました。工事が終了し、この春、3年ぶりに米の作付けが行われるのを記念したフォーラムが14日十日町市で開かれ地元の住民などおよそ50人が出席しました。この中では、復旧した棚田の設計を担当した新潟大学の吉川夏樹准教授が高齢者が作業をしやすいように、あぜ道を平らにしたほか、田んぼの形を細長く変え農機具を使う際の効率をあげられるよう工夫したことを説明しました。
また、農業の担い手不足を解消しようと農業を体験する催しを開くなど若い世代を呼び込む取り組みが紹介され、集まった人たちは真剣に聞き入っていました。
この春、清水の棚田で作付けを行う農家の秋山義輝さんは、「思ったよりも早く復旧工事がおわり、担当者に感謝しています。地区の若い人と協力して棚田を守っていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033006571.html?t=1363282518839