大気汚染物質「PM2・5」への懸念が高まっていることから新潟県は市町村の担当者を集めて会議を開き、午前7時までの3時間の平均濃度が、環境省の基準を大きく上回った場合、ホームページで、屋外での運動を控えるよう呼びかけていくことなど県の方針を説明しました。
中国では、車の排気ガスなどに含まれる「PM2・5」の濃度が高まり、深刻な大気汚染が続いています。「PM2・5」は、粒子の大きさが髪の毛の太さの30分の1程度と極めて小さいため、肺の奥まで入りやすく、ぜんそくや肺がんのほか、循環器系の病気を引き起こすおそれも指摘されています。14日は、県が、市町村の担当者などおよそ60人を集めて、今後の方針を説明する会議を開きました。はじめに、県の担当者が、県内に設置している8つの測定場所では、これまで、1日の平均濃度が、環境省が、注意を呼びかける基準としている1立方メートルあたり70マイクログラムを超えたことはないと報告しました。
そのうえで、このうち、1時間
ごとの濃度が確認できる6つの測定場所で、午前7時までの3時間の平均の濃度が、1か所でも、85マイクログラムを超えた場合、午前8時に、ホームページやツイッターで、屋外での運動を控えるよう呼びかけていくことを説明しました。南魚沼市の担当者は、「母親から、『子どもを外で遊ばせても大丈夫か』と問い合わせが来るなど関心が高まっている。市として何ができるか、今後、考えたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033116961.html?t=1363282327589