上越市板倉区国川の大規模地滑りで、国川(こくがわ)町内会は、地滑り跡地を森林公園として整備する方向で検討を始めた。今後、地権者の了解を得て、事業費調達にもメドが付けば、年内にも苗木の植栽を始めたいとしている。
地滑り跡地は長さ約750メートル、幅約150メートルで、森林公園化を検討しているのは、このうち山側斜面の長さ約400メートル、幅150メートル。元は杉林などだった。県による再発防止工事がほぼ終了し、今夏にも地権者に土地が戻される。町内会は昨年12月、跡地活用を考える「地すべり復興委員会」(14人)を設立し、検討を重ねている。
委員によると、公園は「お花見の森」や「四季の散策林」「カブト虫の森」などの案が出ているという。
ただ対象地域の地権者約40人の中には反対者もいるという。また事業費は町内会の積立金や寄付金をあてる予定だが、それだけでは足りないため、行政や企業に協力を求める考えだ。町内会の野沢隆明会長(64)は「まだアイデア段階だが、地すべりで被害を受けた国川の山を子や孫の世代に残してやるため、根気強く続けていきたい」と話す。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130312ddlk15040041000c.html