県内では11日、公立高校一般入試が実施されたが、県立新潟高校(新潟市中央区)では、試験開始前に「爆破予告」の電話があり、開始が40分遅れるなどのトラブルがあった。
県教委によると、同日午前8時50分ごろ、同校に、男の声で「30〜40分後に爆破する」との電話があった。爆破予告の電話を受け、同校が110番通報。12教室にいた受験生男女441人を体育館に一時避難させ、学校職員や警察官らで校内外を調べたが、不審物はなく、安全が確認できたとして当初予定より40分遅れの午前10時15分に試験を開始した。
受験した長女を迎えにきた市内に住む母親(46)は「今日は大事な日で、こんなことは許されない」と憤った。受験生の一人で、新発田市の男子中学生(15)は「受験生は特に動揺する様子もなく冷静だった」と話したが、「(犯人は)二度とこんなことを起こさないでほしい」と付け加えた。草間俊之校長は「この日のために努力してきた受験生を巻き込む卑劣な犯罪」と非難した。新潟中央署は、業務妨害容疑で捜査している。
県内では6日にも県立白根高校に男の声で「爆弾を仕掛けた」と電話があり、各校で見回りを強化していた。
一方、県立柏崎常盤高では、英語の聞き取りの問題で、数秒間音声が途切れて放送が聞き取りにくくなった。このため同校は県教委の同意を得て、音が途切れた1問(配点3点)について、受験生138人の解答を全員正解にすることを決めた。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130312ddlk15040028000c.html