おととし「長野県北部地震」で被害を受けた十日町市の田んぼなどすべての農地の復旧作業が終わり、この春、3年ぶりに作付けできることになりました。
「長野県北部地震」では、震度6弱の揺れを観測した十日町市や津南町など7つの市町村で、あわせて59ヘクタールの農地で亀裂が入ったり崩れたりする被害が出たほか農道も各地で寸断され、農作業ができなくなっていました。
新潟県によりますと、これまでにすべての農地で復旧作業が終わりこの春、3年ぶりに作付けできるようになったということです。
このうち、水田の美しい景観で知られる十日町市松代地区の「清水の棚田」も3分の1が崩れた土砂で覆われるなどの被害を受けましたが、復旧が完了したということです。
「清水の棚田」で30年以上にわたりコメ作りを続けてきた農家の秋山義輝さん(77)が所有する50アールの田んぼも被害のためおととしからコメ作りができなくなっていましたが、この春、3年ぶりにコメ作りを再開することにしています。
秋山さんは「復旧できたのは休まず工事を進めてくれた皆さんのおかげです。再び田植えができるのを地域の皆で今から楽しみにしています」と話していました。
一方で、地震の被害をきっかけにコメ作りをやめてしまった高齢の農家もあり、その分については棚田の保存に取り組んでいるNPOが作付けを請け負います。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033124181.html?t=1363111872812</p>