おととしの「新潟・福島豪雨」で被害を受けた三条市は、道路が冠水して、市が指定していた避難所にたどり着けない地域があったためホテルなど民間に協力を求めて、避難所の設置場所を見直しました。これは、12日に開かれた定例会見で三条市の国定市長が発表しました。
三条市では、おととしの「新潟・福島豪雨」で道路が冠水したり、自宅から遠かったりして市が指定していた避難所にたどり着けないケースが相次いだということです。このため、三条市は、ホテルなど民間に協力を求めて、これまで指定していた避難所を見直し、民間の5つを含むあわせて68の施設を新たに避難所に指定しました。避難所の指定にあたっては、これまで、2階以上の高さがある鉄筋の公共施設を選んできましたが、今回は、これにこだわらず、地域ごとの浸水の程度や土砂災害の危険性を見極めて選んだということです。
このほか、民間の避難所については、一時的に避難する「緊急避難場所」と位置づけて、地元の自治会が選ぶことができるようにするということです。
国定市長は、「自治会が、自ら避難所を選ぶことで、自分の命は自分で守るという防災意識の向上にもつながると思う」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033053381.html?t=1363111487656