■『マンガで身につく 子どものためのアレルギー 12の3』(せせらぎ出版 1000円) まんが・構成 國本りかさん 解説 佐藤のり子さん
「親がアレルギーについての知識を習得するための本はたくさんあるが、子供が自己管理のために学べる本がなかったですから」
「マンガで身につく子どものためのアレルギー1(いち)2(に)の3(さん)」の解説を担当した佐藤のり子さんは、出版の意図についてこう語る。「主に小学校高学年から中学生の子供たちを対象に描きました。漫画を楽しみながらアレルギーについて学んでもらえたら」と、漫画と構成を担当した國本りかさんが続けた。
第1章「自分のアレルゲンと症状の対処法」では、アレルゲンの種類や、アレルギーを持った子供が食べてはいけない食べ物の種類、もし食べてしまった場合の対処法などが解説されている。漫画では、買い物中の家族が登場。ハンバーグを買おうとしたお父さんが、お母さんに怒られる。「原材料をちゃんと見て。牛乳が入っているでしょ」
2人は箕面市など大阪北西部に住むアレルギーを持つ子供たちとその親の会「アレルギーっ子つくしんぼの会」のメンバー。アレルギーを持つ子供の自立を考え、小学校低学年を対象にした絵本「ふしぎの山のしんりょうしょ」(東京新聞出版局)も共同で手掛け、出版している。
「中学生になれば友達と外食したり、自分で料理を作るなど親任せでは済まなくなる。自分の体は自分で守ってほしい」と2人。付録として、自分で料理を作るためのレシピも収録。豆乳を使ったホワイトシューの作り方などが紹介されている。
「近年、アレルギーに関してはようやく周知されたが、アレルギーを持つ子供の数は増えており、課題は多い。大人が突然発症するケースも多いのです」。最新医療知識も紹介されており、大人も興味深く読める。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/education/snk20130225521.html










