大阪市の高校で、バスケットボール部の顧問の教師に体罰を受けていた男子生徒が自殺した問題を受け、新潟県教育委員会は16日開いた研修会で、県内の高校の校長に対し、体罰の防止を徹底するよう指導しました。
新潟市で16日開かれた県教育委員会による研修会には、県立高校のうち33校の校長が参加して、体罰の問題が取り上げられました。
このなかで高井盛雄教育長は「体罰は生徒の精神と体を傷つけるだけでなくほかの生徒や両親、それに社会からの信頼を損なう行為だ」と述べて、体罰の防止に徹底して取り組むよう各校長に求めました。その上で、研修会では▼体罰に程度の軽い重いはなく決して許されないということを教師にあらためて認識させ、▼部活動に限らず学校生活全般で体罰が行われてい
ないか教師がお互いに気をつけるようにするなど、体罰を未然に防ぐために努めるよう指導されました。
県教育委員会によりますと、県立高校では、昨年度(H23)までの5年間で16件の体罰が報告され、このうち半分の8件が部活動中に行われたということで体罰を行った教師らはいずれも減給や戒告などの懲戒処分を受けています。研修会に参加した高等学校体育連盟の会長を務める新潟江南高校の茂木暢雄校長は「スポーツなどでの厳しい指導と体罰はまったく違うものであることをいま一度徹底して指導したい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034751841.html?t=1358351572937