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日本海側大雪「今年は異常」 除雪費が枯渇 震える自治体

昨年末から北・東日本の日本海側で続く大雪が、各自治体を苦しめている。今年度当初予算に計上した除雪費が枯渇し、緊急で補正予算を組んで財源を確保する自治体も現れた。今冬の記録的な寒さも状況悪化に拍車をかけ、路面で固く凍結した雪の除去作業を困難にしている。自治体関係者は「こんなに寒い日が続くのは珍しい」と、本格的な雪のシーズンを前に頭を抱えている。

◆降雪量平年の1.6倍

気象庁によると、今冬は日本上空付近を通る偏西風が、例年より南に蛇行しているため、偏西風帯の北側にある寒気が南下し、厳しい寒さをもたらしている。

今月上旬の北日本の平均気温は平年より3・3度低く、統計を始めた昭和36年以降で4番目に低い。今冬の累積降雪量も13日現在で大半が平年値を超えている。

昨年11月から今月12日の累積降雪量が平年の1・6倍超となる216センチに達した秋田市では、今年度当初予算で計上した除雪関係費約8億円が底を突き、急ぎ7日に約7億円の補正予算を組んだ。

しかし、すでに11日現在で計約15億円のうち9億7100万円を消化。「雪が降り続くと足りなくなる」という。

さらに頭を悩ませているのが道路の表面で凍結した雪だ。同市は「大型車のチェーンで路面がそろばんのようにでこぼこになっており、事故発生の危険性が高まる」と指摘。例年は寒さが緩む時期があり、その間に凍結した雪が溶けて除雪作業が比較的スムーズに進められていたが、「今年は寒いままで作業が進まない。対応策も浮かばない」とお手上げ状態だ。

青森市でも今年度当初予算で除雪対策費として19億7300万円を組んだが、先月の市議会で早くも22億4千万円まで増額。同市は「今後も除雪の需要が高まるのは間違いない」と予測するが、財政状況は厳しく「昨年度のように国から補助金が出ればありがたい」と漏らす。

◆補助請求4倍

一方、平年の約2倍の累積降雪量となっている新潟県長岡市。自宅の屋根の雪下ろし作業が困難な高齢者に対し、業者らに依頼する際の費用補助として、1回1万2400円を支援している。昨冬は10日現在で125件だった補助請求件数が、今冬は4倍に迫る474件に上っているという。

同市は雪の重みで家屋が倒壊する危険性があるため、早めの雪下ろしを呼びかけており、担当者は「今冬は異常な雪の量」と頭を抱える。

気象庁によると、寒気が南下しやすい状況は2月ごろまで続く見込みで、予断を許さない状況が続く。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/region/snk20130114087.html

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