奈良市の奈良女子大で13日開かれたシンポジウム「被災地は今 ~復興の現状と課題を知る」。講演後のディスカッションでは、中学生から大学生まで幅広い年齢層の約70人が参加し、学生主催の被災地ツアーや募金活動の実施など、若者らしいアイデアを次々と提案。今後も交流を続け、アイデアの実現を目指すことを確認した。
企画したのは、奈良女子大付属中等教育学校の有志の中高生ら。同校や奈良女子大、京都学園高校(京都市)などからの参加者が5グループに分かれ、被災地支援について意見交換し、「被災地を忘れないような催しを企画する」「手紙で現地の同世代と交流する」といったさまざまな提案を出した。
「学生主催の東北ツアーを企画する」と提案したグループは、足りない資金はスポンサーなどの協力で集めると提案。別のグループは「被災地のニーズを聞き取りし、募金で必要な物資を送る」とした。
会場では、参加者がインターネット電話「スカイプ」を使い、宮城県女川町の小中学校で学習支援をするNPO法人の担当者とも意見交換した。
奈良女子大付属中等教育学校前期課程3年、植田唯さん(15)は「今回のつながりを大事にしてアイデアを生かしていきたい」。指導した同校の二田貴広教諭(40)は「思いを同じくする生徒や学生が関西にいると感じてもらえた。支援への意欲がわいてきたと思う」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130113/trd13011323480013-n1.htm</p>