東日本大震災の被災地のがれきを今月下旬から本格的に受け入れる予定の三条市は、去年秋に試験焼却したがれきの灰について、安全性が確認できたとして、10日、最終処分場に移しました。
三条市は、岩手県大槌町の木材のがれきを去年10月に試験焼却してできた灰について、新潟県に委託して放射性物質の濃度などを詳しく検査していました。
その結果、安全性が確認できたとして、三条市は焼却施設内に仮置きされていた灰11トンを、最終処分場に移す作業を行いました。灰はコンテナに入れられたままトラックで市内の月岡にある最終処分場に運びこまれました。
処分場では、灰を埋める設備の一部がまだ工事中のため、灰は防水性の袋に入れた状態で当面置かれ、工事が終わり次第、埋め立てられる予定です。
国の基準では、放射性物質の濃度が1キログラムあたり8000ベクレル以下の灰は一般廃棄物として埋め立てることができます。
今回の焼却灰は24.4ベクレルと基準を大きく下回っていますが、三条市は、埋め立てた灰から放射性物質が漏れ出すのを防ぐ特殊なネットなどを設置してより安全性を高め、今月下旬から本格的に受け入れる予定のがれきの焼却灰についても埋め立てることにしています。
三条市の宗村里士市民部長は、「安全性に問題はないと考えているが、今後、灰を埋め立てる際は地元住民にあらためて説明したい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034682921.html?t=1357836740004










