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柏崎刈羽で新安全設備工事へ

東京電力福島第一原子力発電所の事故のような放射性物質の大量放出を防ぐため、緊急時に原子炉を覆う格納容器が壊れないよう、容器内の圧力を下げることができる新たな安全設備の設置工事が、全国で初めて、新潟県にある柏崎刈羽原発で来週から始まることになりました。
福島第一原発の事故では、メルトダウンによって高まった原子炉を覆う格納容器の圧力を下げるためのベントと呼ばれる作業などに手間取り、格納容器が損傷して、放射性物質が大量に放出される事態となりました。
これを受けて各電力会社では、福島のような事故が起きても放射性物質を閉じ込める格納容器が壊れないよう、すべての原発に格納容器の圧力を下げるための「フィルターベント」と呼ばれる新たな安全設備を設置する方針です。
これについて、東京電力は10日、柏崎刈羽原発7号機で、全国で最も早く今月15日から工事を始めることを明らかにしました。
東京電力によりますと、新たな設備は、直径4メートル、高さ8メートルのタンク状で、水を満たして原子炉建屋の横に設置し、「ベント」を実施する際には、水の中を通して外に放出するため、放射性のヨウ素やセシウムの量を最高で1000分の1に減らせるとしています。
「フィルターベント」は、原子力規制委員会も、運転再開の前提となる新たな安全基準で設置を義務づける方向で検討を進めていて、今後、全国の原発で設置が進むとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1036651931.html?t=1357836634850

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