ラムサール条約登録湿地の瓢湖(ひょうこ)(阿賀野市)に飛来する白鳥への餌付けで知られる「白鳥おじさん」が2日、復活した。
同市によると、「白鳥おじさん」は1954年、故吉川重三郎氏が、日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功したのが始まり。94年に息子で2代目の故繁男氏が引退した後も、市民から復活が望まれていたという。
3代目の「白鳥おじさん」に選ばれたのは同市に住む斎藤功さん(63)。斎藤さんは同市で生まれ育ち、市内の中学校で用務員として働く。2003年から約7年間、瓢湖管理事務所で働いた経験があり、「野鳥を愛し、経験も抱負で適任」と選ばれた。
市から委嘱状を受け取った後、斎藤さんは「心臓がバクバクです」と緊張した様子で桟橋に立ち、先代の名物「こーい、こい」の掛け声と共に首にさげたかごから細かく刻んだ食パンなどをまいた。集まった約500羽の白鳥などが羽をばたつかせながら餌に食いつくと、集まった約200人の観光客から歓声が沸いた。
東京都西東京市から帰省中の教諭、石塚武志さん(33)は「白鳥おじさんは地元のシンボル。ずっと続いてほしい」と喜んでいた。
斎藤さんは「皆さんから愛される白鳥おじさんを目指して頑張ります」と意気込んでいた。餌付けは3月末までの毎週土日曜日の午前9時、11時、午後3時を予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130104-00000100-mailo-l15










