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挑戦2013障害者雇用の秘訣

関東甲信越の各地で、新しい年にかける人たちを紹介する特集「挑戦2013」。
1回目は新潟から、企業の障害者雇用に関するリポートです。
国は、働くことを希望する障害者が増えていることを受けて、ことし4月、企業に義務付ける障害者の雇用率を現在の1・8%から2%に引き上げる方針です。
しかし、現在、企業の雇用率は、全国平均で1・69%。
さらに、新潟県は1・59%と全国でも低い水準に留まっています。こうした中、燕市に、県内平均の10倍以上の障害者を雇用し、1人も辞めていない会社があります。新潟県燕市にある製造加工会社はATM・現金自動預け払い機の組み立てや医療器具の加工を行っています。従業員は83人。
20%近い16人が障害者です。高度な技術が必要な研磨作業も任されています。
社長の板垣政之さんは5歳の時、農機具に挟まれて右腕のひじから下を失いました。板垣さんは、
「わたしのような人間が障害者雇用に力を入れなきゃいけないんだろうと、考えています」と話しています。板垣さんは仕事には妥協は許しません。その原点は、高校時代に入った野球部で一切、特別扱いされなかった経験にあります。ほかの部員と同じ練習を3年間続けたことが、自信につながったといいます。板垣さんは「分け隔て無く、一緒に本当に同じような練習させられましたから、ハンデがあっても一生懸命練習した。
それがいまにつながっている」と力強く語っています。板垣さんは、辛抱強く、社員の適性を見極めます。重い知的障害がある社員の桑原昌和さんは、はじめは、処分する製品の解体を任されましたが、道具を使いこなせず、作業についていけませんでした。そこで、
板垣さんは思い切って桑原さんの仕事をラインに、必要な部品をそろえる仕事に変えたのです。必要な部品の数がわかるよう、マス目ごとに数字を書いて区切った箱を準備しました。入社から2年半たったいま、桑原さんはいまでは、1000個の部品をそろえることができるようになりました。
板垣さんは「桑原さんに教えることで従業員のレベルが上がっていく。それがある意味楽しみに
なってきています」と話しています。
会社では障害者とのコミュニケーションを日誌を交換することで
積極的に行っています。中には、自らの気持ちを表現するのが苦手な社員もいるからです。家族も意見を記し、その日、気を付けたことや反省点を会社と家族が情報を共有し、障害者を支えています。こうした工夫で、これまでに退職した従業員は1人もいません。
社員の1人は、「働きやすいですね。今の職場だと、わからないところを聞いたらす返ってきたり、あとは体調とか気に掛けてくれたりとか、うれしいなと思います」。1人1人にあわせた仕事を任せることで能力を引き出すことができる。板垣さんは、障害者雇用の可能性は大きいと信じています。

http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034515341.html?t=1357318264604

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