セレブの髪なら日本製はさみ!=「カリスマ美容師」ら愛用ー米
【シカゴ時事】女優キャメロン・ディアスの髪を切る美容師のはさみは日本製―。低価格の中国製品が世界のさまざまな市場を席巻する中、米国の美容師向け高級はさみ市場で「メード・イン・ジャパン」が大きな存在感を示している。はさみ1丁1000ドル(約8万7000円)台が珍しくなく、決して安くはないが、使い心地や切れ味を武器に日本製の独壇場になっているという。
美容師用はさみ製造大手で、OEM(相手先ブランドによる生産)を主に手掛けるシゲル工業(新潟県燕市)。同社は最近、高級はさみの自社ブランド「bmac」の普及に力を入れており、北米市場での浸透を目的に2011年、米販売子会社をイリノイ州に設立した。
同子会社の山中泉社長によると、米国の美容師用はさみの製造国は、低価格商品がパキスタン、中級が中国や韓国、高級が日本に区分けされているという。「bmac」のはさみは耐久性に優れた特殊な素材を使用。ほぼ全ての製造工程が自社で行われ、仕上げの決め手となるのは職人の手と目だ。こうしたこだわりが生む逸品は、女優ら著名人を顧客に持つカリフォルニア州ビバリーヒルズの複数の「カリスマ美容師」のお墨付きを得ている。12年秋には、引いて切る日本刀の原理を応用した独自製品を米市場に投入、技術革新にも余念がない。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-130102X838.html