野生復帰を目指して国の特別天然記念物、トキの放鳥が行われている佐渡市で、来年も、春と秋の2回、放鳥が行われることになりました。
佐渡市では、平成20年からこれまでに、7回にわたって108羽のトキが放鳥され、68羽の生存が確認されています。
環境省は野生復帰への取り組みを進めるため、来年も、春と秋の2回、トキの放鳥を行うことになりました。
春の放鳥は、去年から始まりましたが、暖かくなってからエサを捕るための訓練を受け、自然に放されたトキの3か月の生存率は92.3%と高かったため、来年も、寒い時期を避けて訓練を始めるということです。
ことしは、4月と5月に3組のつがいから自然界では36年ぶりとなる合わせて8羽のひなが誕生し、巣立つなどトキの野生復帰に向けた取り組みは大きく前進しました。環境省の長田啓首席自然保護官は「今後は、ふ化率の改善と高い生存率の維持が課題になるので、引き続き観察を行い、状況の把握につとめたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034408651.html?t=1356976934204