日本人は10年前に比べ、魚や野菜の摂取量が減り、肉食が増えていることが6日、厚生労働省が公表した2011年の「国民健康・栄養調査」で分かった。約半数が何らかの健康不安を感じていることも判明した。
調査は、国民の食事や健康状況などを把握するため毎年行い、今回は11年11月に実施。東日本大震災の影響で岩手、宮城、福島の3県を除く全国3412世帯で集計した。
成人の1日当たりの摂取量は、01年調査と比べ野菜が18.4グラム減の277.4グラム。魚も24.3グラム減の78.6グラム。一方、肉類は6.7グラム増の80.7グラムだった。08年調査までは魚が肉を上回っており、09年以降逆転が続いている。
厚労省は「手軽さや外食の増加で肉食が増えている。生活習慣病予防には野菜の摂取が必要」と指摘している。
一方、8割の人が日常生活で何らかの不安を感じていた。「自分の健康」が最も高く、男性で42.1%、女性で48.2%に上った。
[時事通信社]
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