新潟県の三条警察署の警部が検挙率を上げるため窃盗事件などで逮捕した容疑者の余罪の件数を水増ししたとして、新潟地方検察庁に書類送検されました。
書類送検されたのは、三条警察署で刑事課長を務めていた、50歳の警部です。新潟県警察本部によりますと、警部は去年5月からことし3月までの間、窃盗事件などで逮捕した容疑者の供述を偽り、余罪を水増ししたうその内容を捜査用のパソコンに入力した公電磁的記録不正作出などの疑いがもたれています。
入力は部下に命じて行わせ、件数は合わせて21件に上るということで、警察は部下7人についても書類送検しました。
調べに対し警部は「検挙率を上げて署内の評価を上げたかった」と供述しているということです。
警部は刑事事件を担当するベテランで、警察は、6日付けで停職
6か月の懲戒処分にするとともに、当時の上司だった警視2人を本部長訓戒の処分にしました。
警部は退職したということです。新潟県警察本部は「県民の皆様に深くおわび申し上げます。今後、再発防止を図り、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034001631.html?t=1354811638133