新潟市が予定していた岩手県大槌町の震災で発生したがれきの試験焼却が延期されている問題で新潟市の篠田市長がきょう岩手県庁を訪れ、これまでの経緯を説明するとともにがれきを受け入れる考えに変わりがないことを伝えました。東日本大震災で発生した大槌町のがれきを受け入れる方針を示している新潟市は、11月26日、試験焼却のため市内の焼却施設にがれきを運び込もうとしましたが反対する住民などが激しく抗議したため、がれきを運び込めず、市は、試験焼却を延期してがれきを保管しています。岩手県庁を訪れた新潟市の篠田市長は、達増知事に対し「試験焼却を一旦中止せざるを得ず、大変な心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申しあげます」と述べました。その上で篠田市長は、住民などの強い反対について、がれきに含まれる放射性物質に対する理解が進んでいないことが原因だと説明し、今後は、がれきの受け入れを行っている他の自治体のトップを招いて安全性に問題がないことなど現状を報告してもらい、住民に理解を求める考えを示しました。また篠田市長は、「皆様の気持ちを背負って、広域処理が進むように努力することを表明させて頂きたい」と述べがれきを受け入れていく考えを改めて伝えました。これに対して達増知事は、「がれきの受け入れに向け調整頂いていることに感謝申しあげます」と述べて引きつづき協力を求めました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033975281.html?t=1354811155741