東日本大震災で出た岩手県のがれきの試験焼却を住民などの反対を受けて延期した新潟市で、焼却できなかったがれきを市内の浄水場で保管するためコンテナから出して防水性の袋に詰め替える作業が行われました。
新潟市は、先月、岩手県大槌町の木材のがれきを試験焼却する予定でしたが、施設周辺の住民や市民グループの強い反対で延期せざるをえなくなり、いったん、がれきを被災地に返すことにしていました。
しかし、被災地の人たちの心情に配慮して新潟市はがれきを送り返さずに、江南区の信濃川浄水場で当面、保管することになりました。5日、貨物のコンテナからがれきを出して、破れにくい防水性の袋に詰め替える作業が行われました。新潟市が、がれきをコンテナから出して空間の放射線量を測定した結果、平均で1時間あたり0.08マイクロシーベルトで県内の通常の範囲内で安全性に問題はなかったということです。
がれきを入れた袋はプラスチック製の台の上に並べて置かれて、上からシートで覆われ、試験焼却まで保管されることになっています。新潟市は、がれきの試験焼却について、焼却施設周辺の住民を対象にアンケート調査を行い、あらためて地元の意向を確認することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033954191.html