◇1杯100円、きょう200食限定で
三条市元町のラーメン店「龍昇園」は26日、1杯100円の「チャリティーラーメン」を1日限定で販売し、売り上げの全てを東京電力福島第1原発事故による帰宅困難者の支援活動に寄付する。同店は03年から毎年この時期、チャリティーラーメンを企画し、被災地などに寄付してきた。今年で10年の節目を迎える。同店の刈屋栄二店長(62)は「これからも長く続けていきたい」と意気込む。
同店は創業42年の老舗ラーメン店。チャリティーラーメンは、サケから取っただしをベースにしたみそ味の「氷頭(ひず)みそラーメン」。氷頭はサケの頭部の軟骨のことで、コラーゲンが豊富に含まれているという。地元の漁協がサケの頭部を廃棄していると知った刈屋店長が、スープに使えないかと試行錯誤を重ね、03年に完成させた。毎年サケが取れる時期に販売している。チャリティーラーメンは、氷頭ラーメンのPRにもなればと思い付いた。100円以上支払う客もいるといい、毎年4万円ほど集まるという。初年は地元の社会福祉協議会に寄付し、04年以降は中越地震の被災地や7・13水害の慰霊碑建立など個別の基金などに寄付している。刈屋店長は「ラーメンを食べた人が被災地などに関心を持って、支援の輪が広がっていけば」と話す。
限定200食。営業時間は午前11時~午後2時半、午後5~8時。毎週月曜定休だが26日は営業する。この日の販売はチャリティーラーメンのみ。普段の氷頭ラーメンの価格は850円で冬季限定販売。問い合わせは同店(0256・34・4174)
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