「みんな、英語は得意かい?」「イエース!」
「マイ ダッド イズ ノット ジーニアス バット ギフテッド!(僕のお父さんは、天才じゃないけど、才能があるんだ!)」
「ヒー マスト ビー クール アンド ヒップ!(カッコいい!)」
「インディード!(そのとおり!)」
朝、8時すぎ。ごく普通の公立小学校に通うオランダの子供たちが、わいわいと話に花を咲かせながら、通学路を歩いてゆく。小学校高学年生だろうか、彼らの会話を注意して聞いてみると、ほとんどが英語だ。
多少、発音にオランダ語なまりが混じるようだが、かなり滑らかだ。彼らに対して「英語は得意?」と質問すると、みんなで威勢よく手を上げ、「イエース!」と元気に返答してくれた。
オランダの英語教育事情ー~小学校卒業までに英会話をマスター
オランダ人のほとんどは公用語かつ母語であるオランダ語同様のレベルで、英語を話す。どちらも西ゲルマン語群に属する兄弟言語で類似した単語が多いこともあるが、それだけが理由ではない。
オランダでは、「脳」の働きに着目した最新メソッドを組み合わせた早期英語学習が行われている。正式名称はまだ定まっていないが、それは「脳活性化学習法(ブレーン アクティベーション ラーニング)」とも呼ぶべき、目からうろこの内容。
それらをいち早く日本のみなさまに紹介しよう。
■脳細胞が多い5歳から始める!
オランダでは、今年の新学期(8月)から文部省の通達により、英語の授業受講開始年齢がそれまでの7歳から義務教育開始年齢の5歳(小学1年生)に引き下げられた。
脳細胞は幼児期に形成され、その後は年齢とともに減少する。よって、脳細胞が最も多く活発な小学校低学年時に、英語を学び始めるべきだと考えられているからだ。
現在11歳のタゥンくんはそれよりもさらに前、2歳のころから、イギリスのBBC放送の幼児番組を録画したものをほぼ毎日見てきた。その結果、4歳のときにはオランダ語と英語との完全なバイリンガルになった。
タゥンくんは現在、週末と毎年の夏休みを利用し、イギリスのウェールズ地方を家族と訪れている。現地の子供たちに混じってサッカーをしたり、釣りをしたりして過ごすが、もちろん会話はすべて英語だ。
「自分から教えない限り、僕がオランダ人だって最初は誰も気づかないんだよ。英語は完璧だからね」
英語習得はまさに、“The sooner, the better.”(早ければ早いほど良い)だ。
ちなみに現在オランダの文部省が定めるカリキュラムでは「毎日1時限」と定められている。毎日触れることも重要なのだ。
http://news.goo.ne.jp/article/president/life/president_7796.html










