生活に困窮している人たちを、市民一人ひとりの力で支えようと一般社団法人「日本社会連帯機構 新潟」(新潟市中央区堀之内南)が、米1合の寄付を募る「にいがた玄米・白米プロジェクト(仮称)」に取り組んでいる。集めた米は生活困窮者の支援団体などに寄付しており、守本洋二代表(35)は「毎月1合ずつ皆が持ち寄る、息の長い運動にしていきたい」と話している。
同機構は、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団=東京都豊島区=を母体に、地域の課題を住民同士の連携による社会運動で取り組むことを目指し、10年に設立された。県内では、同センター事業団北陸信越事業部が中心になって活動をしている。
同プロジェクトは9月から呼びかけを開始。27人から約32キロの米が集まり、失業や病気など生活上の困難を抱える人の自立を支援する「パーソナル・サポート・センター新潟」(同市中央区新光町)に10月18日に寄付をした。毎月1回、同センターなどの支援団体に寄付する予定だ。守本代表は「1人が100合を寄付するより、100人が毎月1合ずつ無理のない範囲で長く続ける運動にしたい」と話す。呼びかけに応じた人たちからは「新潟にも、何日も食事ができないほど生活に困窮している人がたくさんいるとは知らなかった」などの声があったという。
プロジェクトでは月に1回、同機構新潟の事務所に米を持ち寄る日を設定しており、次回は今月16日。それ以外の日の持ち込みも可能。問い合わせは同機構新潟(025・384・8222)。
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