今月、新潟市で行われた、大学受験の資格が得られる認定試験で、一部の受験生が大声で騒ぐなど試験を妨害したことから、文部科学省は同じ会場にいた受験生を対象に再試験を行うことになりました。妨害を理由に再試験が行われるのは初めてです。
文部科学省によりますと、今月
10日、新潟市中央区で行われた高校を卒業していなくても大学受験の資格が得られる「高校卒業程度認定試験」で、午後の国語と英語の試験中に、10代の男性の受験生5人が大声で会話をしたり、鉛筆で机をたたくなど試験を妨害したということです。
試験監督が注意をしても従わなかったため、文部科学省は5人の試験を無効にするとともに、同じ会場にいたほかの受験生103人のうち希望者に対して来月1日に再試験を行うことになりました。
文部科学省によりますと、妨害で認定試験の再試験が行われるのは初めてだと言うことで、「試験はさまざまな理由で高校を卒業できなかった人のためのもので、適切に行えなかったことは残念だ」と話しています。