ことし新潟県内で収穫されたコメの品質検査の結果、主力品種のコシヒカリは、夏の猛暑や収穫間際のフェーン現象の影響で品質が最も良い「1等米」の割合が57%にとどまり、新潟県は原因について詳しく分析することにしています。
新潟県農産物検査協会がまとめた県内でことし収穫された新米の品質検査によりますと、主力品種のコシヒカリは、最も品質が良い 1等米の割合が57.6%で、去年を17ポイント、平年を15ポイント下回り、この10年で3番目に低くなっています。
産地別では、▼新潟市や上越市などの「一般」コシヒカリが58.9%▼「魚沼産」が55.8%
▼「岩船産」が50.5%▼「佐渡産」が52.6%といずれの
産地も1等米の割合が去年を下回りました。
検査協会によりますと、ことしは、▼乾燥して粒にひびが入ったコメが去年の5倍もあったほか▼熟ないまま白くにごったコメが目立つということで、夏場の猛暑に加え、収穫間際の9月中旬に台風の接近に伴い気温が上がったフェーン現象が原因ではないかと見られています。
新潟県農産物検査協会の豊永芳博検査指導部長は「刈り取りの遅かった地域で特に品質の低下が見られ、フェーン現象が相当影響したと推測される」と話しています。新潟県は、農家に聞き取り調査を進めるとともに、研究会を開いて、原因について詳しく分析することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033351961.html