今年3月、大規模地滑りに襲われた上越市板倉区国川(こくがわ)で10日、再発防止対策工事を進めている県妙高砂防事務所が地区住民約40人に、現場で工事の進捗(しんちょく)状況を説明した。
同事務所によると、地滑り面の工事のうち、斜面上部の土砂の撤去は既に終了。地下水の排水工事など主要な対策工事は12月上旬に終了する見込みという。
参加した国川町内会の野沢隆明会長(64)は「ホッとした住民も多いだろうが、工事が終わった跡地をどのように再生、利用していくか。課題は多い」。自宅が全壊し、家族と市内のアパートで暮らす会社員男性(56)は「元の場所に戻りたいが、とても不安で、すぐには決められない」と話した。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20121111ddlk15040053000c.html