糸魚川市で、25日、小学校の近くにイノシシが現れ、地元の猟友会に射殺されました。
糸魚川市内では今月になってからイノシシの出没が相次いでいて、市などが周辺の住民に注意を呼びかけています。
25日午前10時ごろ、糸魚川市の能生小学校の近くで、体長およそ1メートルのイノシシが歩いているのを近くの住民が見つけ、市に通報しました。
学校では、念のため、校舎のドアや窓を閉め切って全校児童180人が教室の中にとどまるなどの対応をとって警戒しました。
イノシシはいったん姿が見えなくなりましたが、午後2時ごろ再び学校から200メートルほど離れた畑に現れ、住宅の庭に入り込むなど逃げ回ったあと、午後3時すぎ、射殺されました。
近くに住む女性は「この辺にイノシシが出たのは初めてです。子どもが被害にあわないか心配です」と話していました。
糸魚川市ではイノシシの出没が相次いでいて、今月は住宅街の近くなどで4回、目撃されています。新潟県内では、ことしはクマが人里に頻繁に現れ、ひとが襲われてけがをしていますが、糸魚川市は、クマと同様にイノシシも森の中でえさが不足して人里に近づくケースが増えているのではないかとみて、現れた地域に捕獲用のおりを仕掛けるとともに周辺の住民に注意を呼びかけています。
猟友会の男性は、「イノシシは、クマと違い突進してくることがあり、クマ以上に危険なことがある。畑などで見かけた際は注意してほしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033004291.html