東日本大震災からあすで1年半になりますが、アンケートの結果、福島県から新潟県に避難している子どもの多くが、いまも、いらいらするとか頭が痛くなるなど何らかの不調を訴えていることがわかりました。
アンケートは、福島県伊達市から新潟県刈羽村の中学校に異動した武田秀司教諭が、避難の長期化が、子どもにどのような影響を与えているか調べようと行いました。
調査は、福島県から新潟県に避難した小学1年生から中学3年生までのあわせて80人を対象に、ことし4月から6月にかけて、行われました。この結果、現在の状況について、「とてもいらいらする」と答えた子どもがのべ15人。
「頭がよくいたくなる」がのべ14人。「よく眠れない」がのべ13人など、震災から1年以上たった今も、子どもの多くが、何らかの不調を訴えていることがわかりました。また、「今、一番したいこと」を尋ねたところ、「早く福島に帰りたい」と答えた子どもがのべ32人と全体の40%を占めて、生活がある程度、落ち着いても、ふるさとに戻りたいと思っていることがうかがえます。
新潟県には、先月末現在、福島県を中心にいまも、6400人が避難しています。アンケートを行った武田教諭は、「子どもたちは、震災から1年以上が過ぎて、順応しているように見えているだけだ。日常生活の中で、感情を打ち明けられる大人や友人が必要だ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034906641.html