赤ちゃん連れでも外出を楽しみたいというご夫婦に、機能性を重視したベビーカーを紹介しよう。赤ちゃんの大切な頭部を守ったり、階段や坂道にも強かったりと、かなりの実力派ぞろいだ。
■振動吸収、遮熱、ブレーキ
育児工学が専門という東京未来大の小谷博子准教授は「ベビーカーを使って街に出よう」と勧める。家にこもらないで、ベビーカーで赤ちゃんを連れて外出すれば、お母さんも気分転換になり、「産後うつ」の対策にもなるそうだ。
ただ、赤ちゃんの脳は衝撃や揺れに弱い。体温の調節機能も未発達なので、小谷さんは「安心して出かけるには、赤ちゃんをしっかり守るベビーカーを選ぶ必要がある」と指摘する。
■卵が割れない
最近は機能性が高く、首が据わる前の乳児でも安心して連れて歩ける商品も増えた。
コンビは8月下旬、赤ちゃんの頭を移動時の振動から守る工夫を凝らした「コンビ ホワイトレーベル メチャカルファーストα(アルファ) エッグショックBB―400」を発売する。
側面に空気室を設けたタイヤと、卵を上から落としても割れないほどの振動吸収素材を採用して、赤ちゃんを振動から守るという。重量4・8キロ・グラムと軽量なので、坂や階段の多い場所で重宝しそうだ。
■夏場に助かる
アップリカが9月に発売する「ソラリア プレミアム」は、地面からシートまでの高さが50センチある。一般のベビーカーより高いので、夏場の路面の熱やホコリを避けられる。
アップリカブランドを製造・販売する「アップリカ・チルドレンズプロダクツ」の実験では、気温が38・1度の時、地面からシートまでの高さが38センチの一般的なベビーカーと比べ、シートの部分の温度が約2度低くなったという。
■リクライニング
マクラーレンの「クエスト スポーツ」も夏の強い日差しを遮り、熱気を逃がす「メッシュウインドウ付き3Dフード」が付いている。シートの下にある買い物かごの底面には、地面からの放射熱を反射する素材も貼ってある。
片手でシートのリクライニングを四つのポジションに調節できる。さらにシートやフードには水や油、汚れを防ぐ加工がされており、手入れも簡単だ。
■イクメンの声
「エアバギー ココ ブレーキモデル」は、「2010年度グッドデザイン賞」に選ばれた3輪ベビーカー「エアバギー ココ」に、ブレーキを付けて安全性を高めたモデルだ。安全や機能を重視する「イクメン」パパのリクエストが多かったためという。
3輪構造とエアタイヤの採用で押し心地は軽く、狭い道路や人混みの中でもストレスが少なく使えそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120822-00000301-yomidr-soci