◇防犯も期待
三条市は12日、児童たちに全地球測位システム(GPS)の小型端末を持たせ、保護者が登下校中の児童の居場所を確認できるシステム「Cシャトル」を、同市立西鱈田(にしたらだ)小学校(児童数254人)で試験導入した。同市によると、同システムの導入は全国で初めて。
「Cシャトル」はNTTコミュニケーションズが開発した児童見守りシステムで、来年3月末まで試験導入される。同社が試験導入の協力校を探しており、同市が名乗りを上げたという。
仕組みは、児童に持たせた端末の位置が、学区内に設置された基地局を経由して同社のセンターに通知される。保護者は、携帯電話やパソコンなどで児童の位置情報を確認することができる。基地局は保護者や市職員宅、公共施設の計28カ所に設置されている。
また、児童が学校を離れると、保護者の携帯電話などにメールで通知されるサービスもある。端末は大きさ6センチ程度の箱形で、専用カバーでランドセルに取り付ける。
費用は、試験導入期間は同社が負担するが、試算では、保護者負担は月500円程度になる見込みだという。試験導入の終了後は、保護者の意見なども聞き、他の小学校への導入も検討するという。
同市教委学校教育課は「システムの導入が周知されることで、犯罪などの抑止効果も期待したい」と話している。
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