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伝習会〈第六回〉

【乾(けん)坤(こん)一(いっ)擲(てき)】……史(し)記(き)
(訳…運命・命を懸けて、のるかそるかの勝負をすること)
 
~この四字熟語の出典は、第四回の【四面楚歌(しめんそか)】と関連します。
それは、次の詩からでたものです。

☆…【竜疲(りゅうつか)れ、虎苦(とらくる)しみて川原(せんげん)を割(さ)く】
(訳…五年に及ぶ楚漢(そかん)の戦いで竜・劉邦(りゅうほう)は疲れ、虎・項羽(こうう)も苦しみ、戦いも限界に至り、その結果、鴻(こう)溝(こう)という川を境に、東西を二分して、東を楚(そ)、西を漢(かん)と取り決め、終戦とした。)

☆…【億(おく)万(まん)の蒼生(そうせい)、性(せい)命(めい)存(そん)す】
(訳…其の為に、億万の民の生命は保たれるはずであった。)

☆…【誰(だれ)か君主(くんしゅ)に勧(すす)めて馬首(ばしゅ)を回(かえ)さしむ】
(訳…ところが、劉邦(りゅうほう)の軍師・張(ちょう)良(りょう)と陳(ちん)平(ぺい)は、劉邦(りゅうほう)の馬首を返して、項羽(こうう)を追撃することを勧めた。)

☆…【真(しん)成(せい)に一擲(いってき)、乾坤(けんこん)を賭(と)す
(訳…そこで、劉邦(りゅうほう)は【乾坤(けんこん)一擲(いってき)】の勝負を挑みました。)
ここから、最後の決着が付く【垓下(がいか)の戦い】へと進み、【四面楚歌(しめんそか)】が生まれるという場面に移って行きます。乾坤(けんこん)は天と地のこと、
一擲(いってき)は一度に全てを投げ打つこと。 
この【乾坤(けんこん)一擲(いってき)】の張(ちょう)良(りょう)の策がなかったら、漢(かん)帝国(ていこく)の誕生はなかったことでしょう。~

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2010年02月15日 04:12に投稿されたエントリーのページです。

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