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自立を阻害しているのは「親」

笠井です。

ユニバーサル農園芸えちご(UNE)の実行委員として、先月末、リリックホールで開催された「全国障がい者アグリ就労フォーラム」の運営に携わりました。

「農業に障がい者の就労の場を」という取り組みに先進的に取り組んできた全国各地の団体が長岡に集結し、先進事例を発表してくれました。

とても有意義な企画でした。

発表の〆には、日本園芸福祉普及協会の近藤会長から総評が行われました。
近藤さんの娘さんはダウン症で、彼はその娘さんのために園芸福祉に取り組んでおられるのだ。
総評の中で、涙で声を詰まらせる場面が...生き生きと働ける場所があるということが、親としてどれほど嬉しいことか…
目標に向かってグイグイと突き進んでいく「豪腕」タイプの彼が見せてくれた意外な一面に、彼の思いの強さを垣間見せてくれました。


先日もまた、同じような場面に遭遇しました。

長岡市内の障がい関連福祉施設の職員有志で構成している「なうねっと長岡」。
その代表者の波形さんとは、先日の岩手県への研修旅行でご一緒させていただきましたので、そんな因縁でご案内いただいた彼ら主催のセミナーに参加させていただきました。

前半は、厚労省の職員の方のお話。
後半は、全日本手をつなぐ育成会理事長 副島宏克さんのお話。

副島さんは知的障がいを持つ娘さんのために、脱サラをして、障がい者に様々な仕事を創出する活動に取り組んでこられた方で、
お見受けしたところ、前述の近藤さん同様に、言うべきことをズバズバ言い、やるべきことをグイグイやる印象の方だったが、その方がお話の中で、やはり涙で言葉を詰まらせる一面を見せてくれたのでした。

自分が死んでしまった後、障がいを持つ娘(息子)はどうなってしまうんだろう?
人間らしく暮らしていけるのだろうか?
そんなふうに心配する気持ちは、全ての「障がいを持つ子の親」に共通なはずで、親たちが力を合わせれば、様々なことができると思うのだが、実際には、近藤さんや副島さんのように自ら動く人と、そうでない人がいる。

わが子の自立を阻害する最大の原因は「親」だ、という副島さんの発言がとても印象深く心に残ったのでした。


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2010年02月26日 08:36に投稿されたエントリーのページです。

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