防災オタクです。
前の笠井事務局長のブログを受けて、私の実体験から今日は書こうと思います。
中越大震災での、私の被災体験です。
自宅と離れた場所で被災し、市の端までは帰り着きましたが、自宅まで帰宅できずに、一晩車内で友人(残念ながら男3人です)と過ごしました。
当然、家族の安否が気になりますが、電話はかかりません。
時々、関東圏など非被災地域からの通話は取れました。
が、途中で切れる事もありました。
そこで、ニュース等からの情報を複数の方からメール送信してもらいました。
また、九州にいる妹を介して両親の無事と避難場所を知りました。
さて、今日の日記についてですが・・・
音声よりも、文字(メール)の方が情報量が少ないんです。
更に、アンテナ基地のダメージが有ります。
仮に基地がダメージや多数の送受信の影響下で、能力が50%に落ちていたとします。
同一基地局なりを(例えばお母さんと子供間で)使用した場合、50%×50%=25%になります。
しかし、お母さんも子供も非被災地域の親戚宅を経由すると、
お母さん~親戚 50%×100%=50%
親戚~子供 100%×50%=50%
となります。
もし、通話が30%以上で可能ならこれで、出来ます。
しかし、上記の通り直接の通話では25%なのでかかりません。
メールであれば、仮に20%以上で送受信可能なら、同じ基地局を使っていても出来るわけです。
実際、被災翌日、2キロほど離れた友人の安否確認の通話は出来ませんでしたが、メールの送受信は出来ました。
ですので、ご夫婦で、親子で、被災時の緊急連絡先に、非被災地域の親戚・友人の電話番号やメールアドレスを確認しておくことをお勧めします。
コメント (1)
笠井です。
防災オタク殿、さすがは防災オタクだけあって、詳しく書いてくださいましたね。ありがとうございます。
ちなみに、当方のメール配信システムのサーバーは県外に置いてあります(セキュリティ上、詳しくは言えませんが…)ので、そのシステムを使ってメール配信する場合は、防災オタクさんの言われるところの「非被災地域の親戚・友人とのメール」に相当します。
さらに言えば、基地局の能力がダウンするのは、必ずしもダメージが原因ではなく、携帯電話事業者が意図的に能力を制限している場合のほうが多いです。
それは、狭い通路に大量の通信が我さきにと殺到して詰まってしまうのを回避するため、あらかじめセッション制限し、整理しながら少しずつ流す目的で携帯電話事業者が意図的に行っているものです。
投稿者: 笠井/住民安全ネットワーク | 2009年10月15日 15:12
日時: 2009年10月15日 15:12