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配信態勢に不備を再認識

笠井です。

昨日私は小国の山中にある集落に用があって行ってきた。
行ってみて、二つの携帯の両方が圏外になっていることに気がついた。
この状態で情報が提供されては対応できない。どうするべきか!?
いったん、携帯電話の通じる平場に下りて他のスタッフに連絡しておくべきか!?
たった今くねくね上がってきたばかりの道を引き返し、またすぐに上がってくるのは、あまりにもメンドクサイ…そんな思いが判断を鈍らせてしまった。
実は、圏外エリアにいる間に特派員から二件も情報提供されてきたのに、それに対応することができなかったという大失敗を犯してしまったのである。

圏外エリアに突入する直前に、特派員から提供されてきた寺島交通事故事案を一件処理したばかりだった。
これまでのことを振り返ってみても、一日に二件以上の情報が提供されてくることは滅多になかったので、そこに「一時間くらいは大丈夫だろう」「パパっと用事を済ませて下りればいいだろう」という甘えが生まれてしまったのだ。
また、そもそも配信担当は私一人ではなく、私を含めた3人でこなしていた。
3人でこなすと言っても交代制ということではなく、常に3人が情報提供に対応する、という仕組み。自分が対応しようとした時、すでに自分より先に他のスタッフが対応した形跡がある場合には、配信作業に移行しなくて良いが、そうでない場合は即座に自分が配信態勢に入る…という仕組みにしていたのです。
「その仕組みが機能すれば一時間くらいは大丈夫だろう」と、安易に考えてしまった私が悪かった。

結果は…私が圏外エリアにいる間の情報に、他の二人はまったく反応をしていなかった。

仕組みが機能しなかった原因はいろいろ考えられるが、「気の緩み」「甘え」に尽きると思う。
基本的には3人が確認し3人が反応するという仕組みではあったのだが、一番先に反応するのはほとんど私だった。それを繰り返す内に「自分がやらなくとも、どうせ笠井がやるだろう」という気の緩みがそれぞれの心に生まれたとしても不思議ではない。
しかし、彼らを責める訳にはいかない。
その可能性に気が付きながら、一回平場に下りて連絡して戻るという手間を省いた私が一番悪かったのだ。責任者として取る行動ではなかった。

それにしても、配信の仕組みに不備があることは再認識できた。
何とかしなければ…。
今回提供されてきた情報が、もしも特派員情報でなく、災害関連の待ったなしの情報であったなら、大変なことになっていた。

配信態勢の見直しを図らねばならない。

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2009年09月11日 23:44に投稿されたエントリーのページです。

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