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「てくてく」の不思議

笠井です。

私はよく子どもを連れて二人で子どもが遊べる施設に行きます。

お気に入りは柏崎市のショッピングセンター内にある施設で、滑り台やボールプールなどのある大きな遊具があります。
長岡市のAPITAにも似たようなものがありますが、柏崎市のそれはAPITAのものよりずーっと大きいし、料金もAPITAのほうは確か20分で200円くらい掛かったと思いますが、柏崎のほうは300円で時間無制限なので、とても助かっています。

そこは、子どもが遊具の中で遊んでいる時は、親は遊具の隣の広場に並んでいるテーブル席に腰かけていることができます。
食べ物や飲み物も持ち込み自由で、同じ建物内の地階にマックなどもあるので、ハンバーガーやポテトをテーブルの上に広げながらお母さん達は楽しそうに喋り、そして、子ども達は子ども達でギャーギャー騒ぎながら遊具の中で遊んでいるといった光景が展開されています。

テーブル席と遊具は、子どもの姿が確認できる距離にあるし、仕切られてもいないから子どもの声もよく聞こえて安心で、だから親は座っていることができて、それほど疲れないし、親も楽だし子供も大喜び。
親にも子にもとても居心地のよい“無理や負担の掛からない”場所になっている。
あまりほめられたことではないが、私なんぞは必要に迫られてテーブルの上でPC仕事をしていることもしょっちゅうで、それでもちゃんと子どもの様子を目で追い、耳で聞いていることができています。

さて先日、長岡の子育て支援施設「てくてく」に行った時のことだ。
私はお気に入りの柏崎の施設と同じ気になって、親は休みながら子どもを遊ばせられるものだとばかり思って行った。

ところが、ここは全く違いました。

いつもの調子で子どもを遊具コーナーにやって、私はテーブル席に座る。
ちょうど急ぎの連絡事項があったものだから、そこでPCを開いて仕事を始めると、、、
PCを開いてから5分もしない内に女性の職員が一人近づいてきて、「子どものそばについていてもらえないと困ります」と私に言う。
「ちょくちょく様子を見に行くつもりだけど、それでもダメですか?」と食い下がってみたが、「ダメです」との返事だった。

確かにここは柏崎の施設と違って、大人がテーブル席にいると、子どもの姿や声が確認しずらいから、施設側としては子ども達の安全を考え、子供に付き添うよう親に指導することになっているのだろう。
施設側としては当然の姿勢だと思う。
それについて何か異論をはさむつもりはない。

子どもたちの遊ぶスペースは、親たちのいるスペースと微妙に仕切られているし、また職員たちのいるスペースからも死角になっている。
つまり、子どもたちのスペースは親、職員両方の席から確認しずらい位置関係にあるということになる。

職員のスペースから容易に確認できるのは親たちの様子のほう。
親たちの座るテーブル席と仕切りなく向かい合っている位置に職員スペースがあるので、私のような不届きな親がいれば、すぐに彼らの目にとまり、速攻でイエロカードが出されるというわけだ。

こりゃアカン。まったくあきまへん。
「てくてく」は、私のように一人で子どもを連れてくる人間には不向きなようだ。
子どもの遊ぶスペースで子どもと一緒になって遊ぶのはもちろん良いんだけど、私はいつも子どもと二人きりなので、交代要員がいるわけじゃないし、、、ずっと一人で子どもの相手をしてたら、とんでもなく疲れてしまう。
ましてや、この日は朝から子どもに振り回されて、弥彦神社の鹿に餌をやりにいったり、その後に海に行って波打ち際で遊んだりで、すでに疲れ果て…この施設にはどちらかと言うと「遊びに来た」というより「一休みに来た」と言ったほうが近かった。
その上、私は、子どもを遊ばせている時でも情報が入ってくればすぐにメール配信態勢に入らなければならない。だから、PCを開くことも許してもらえそうにないこの施設は私には不向きだと考えざるを得ない。
私がお邪魔してよい場所ではないようなので早々に引き上げようと思ったが、それでも、子どもが「もっと遊びたい」と言うので、仕方なく数時間滞在して帰ったのだった。

家に帰ってから、つくづく考えた。そして、たくさんの疑問符が…。
なぜ、、、???
あの建物はなぜ妙な構造をしているんだろう?
あんなふうに妙な形をしているがために、親がテーブル席にいると、子どもの姿も声も容易に確認できないという構造になっているのではないか!?
あの不思議な構造に何の意図があるんだろう???

柏崎の施設のように、親のいる場所から子どもの姿や声が容易に確認できるような作りに、なぜしてくれなかったのだろう?

うーーーーん????よく分らん。
まったく理解できない。
最近の納得いかないランキング一位にしたいと思います。

「てくてく」があんなふうに妙な構造をしている理由をどなたか知っておられる方がいれば、私に教えてください。
よろしくお願いします。

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コメント (2)

ムササビ:

なかなかコメントがつきませんね~。
ご指摘の通りだとすると、大変な問題のように思いますが、会員のお母さんたちで同様な体験をされた方はいらっしゃらないのでしょうか?

笠井/住民安全ネットワーク:

自分の投稿を再度読み直してみて、誤解を与える恐れがあると思いましたので、補足説明します。

私が記事中で「親たちのスペース」と表現した場所はテーブル席で、ここは、施設的に言うと交流スペースであって、親たちのいるスペースということではないようです。

親たちは、あくまでも、子ども達のスペースで子どもと一緒に遊ぶか、もしくはその周囲壁沿いに並べられている長ソファーに座って子どもの様子を見守っているかどちらかということみたいですね。

子どもを見守るのは親の仕事ですから、これはこれで筋が通っています。

ただ、私のように特殊な事情を抱えた親がそれをしようと思った時は、無理や負担を少なからず感じてしまう訳でして…。

しかし、それもこれも、特殊な事情を抱えている自分がいけない訳ですから、無理や負担を感じるのが嫌なのであれば、この施設を利用せず、どこか他に行けば良いだけのことで、施設側の姿勢がおかしいとか、そういうことを言いたい訳ではないのです。

私が言いたいのは、施設の構造が理解できないということ。

あそこにテーブル席がある以上、たとえ子どもと一緒に遊んでいた親でも、疲れれば、時には座りたくなるものです。
その時に、あのような建物の作りでは、子どもの様子が確認しにくいです。

普通に四角い建物にしておけば良かったのに、わざわざあのような変った形の建物にして、、、そりゃ格好は良いかもしれませんが、機能性が逆に下がってしまったということでは意味がありませんよね!?

はっきり言って、格好つけたというだけで、ほかに何の意味もない…そんなところなのでは!?

いずれにせよ、今度同じような施設を作る時はそのあたりを考慮してもらいたいものです。

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2009年09月05日 04:44に投稿されたエントリーのページです。

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