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障がいに対する色メガネ

笠井です。

先日、友人と二人、あるお店でお酒を飲みながら食事をしていた時の話です。

友人も別のNPOに関わっている男なので、酒の肴は当然NPO活動の話となり、将来こんなふうにしたい、活動の中のこの部分をこんなふうに発展させていきたい、と盛り上がっておりました。

以前にこのブログ上でお話ししたことがあるのでご存知の方もおられるかと思いますが、私は障がいを持つ娘のためにNPO活動を始めた人間です。

障がい者は高等部を卒業しても、社員として受け入れてくれる会社もないし、運よく福祉作業所に入所できたとしても報酬は月1万円足らず、自分のお金で欲しい物を買うことすらままならいのが現状。

だから私は、何とかして、障がい者のための会社、、、社員全員が障がい者か障がい者の親という会社を立ち上げたいという夢を持っております。

現状では、どんなに一生懸命働いても月1万円程度しかもらえないが、その会社では給料は能力に応じて支払われる。
単純作業に対する高い集中力は、健常者を圧倒するものであり、そういった能力を活かした仕事をコーディネートすることができれば、せめて月7~8万円くらいは払うことができるのではないか!?

実現できるかどうか分からない、そんな話を、友人と二人で盛り上がって話している時のこと、
隣の席に座っていた男が興奮した様子で「俺は障がい者だ。障がい者3級だ、障がい者を馬鹿にするな」と始まった。

私のむなぐらをつかみ、「お前だけはゆるせん」とまくし立てる。

力も強いし、しゃべりもなんともない、足をひきずっている訳でもないし、外見はまったく障がい者と分からない。

私たちの話のどこをどう取り違えたのか知らないが、それだけの能力があって、「障がい者を馬鹿にするな」などと言うほど他の障がい者達のことを思っているのならば、他人に言いがかりをつけている暇などないはずだ。

この方の言動の裏には「卑屈さ」を感じずにおれない。

私の知り合いには、障がい者のために活動している人がいる。
彼がよく言っていたことなのだが、障がい者のために必要だと思って行うことを、障がい者自身が邪魔してくる場合が結構ある、ということだった。

活動を邪魔する、、、その障がいの方たちの行動の裏に、やはり「卑屈さ」を感じる。

障がい者自身が障がいを色メガネで見ていてはいけませんね。

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コメント (3)

潤:

少し内容から外れるかもしれませんが…すみません。

先日、県内にある遊園地での事。子供と二人でジェットコースターの順番待ちで並んでいました。
同じように並んでいた高校生位の男の子で、肩にリボンを付けていた子が、乗車が始まるとものすごい速さで走り出し、前の人を追い越して自分の座りたい場所に走って行きました。
並んでいた他の人達は、あっけに取られていました。
後からわかった事ですが、肩にリボンを付けた人達は、障がい者の団体さんだったようです。
でも、私が見かけた男の子は、様子が多少違う程度で、ほとんど普通の子と変わりない感じでした。近くに保護者らしき人はいましたが、その子が割り込んでも、走ると他の人に迷惑がかかりそうな場面でも何も言わず、その子が買ったお土産やバックを重たそうに抱えていました。

障がい者の子供を持つお母さん達に怒られるかもしれませんが、やはり最低限のマナーは守らせるべきではないでしょうか?
小さい自分のバックくらい、自分で持ちましょうよ。

今、すべてを守ってくれている保護者の方がいなくなったら、その子はどうするんだろうか?と考えてしまいました。
これは、障がい者の子供達の親だけではなく、甘やかされて育っている、その辺の子供達の親にも言いたい事ですが…。


フェニックス:

フェニックスです。

kasaiさんの記事を読み、卑屈という部分で私も嫌な体験をした事があります。

数年前、市内のスナックで友人と飲んでいたところ、「カツーン・カツーン」と金属系の音が店のドア越しに聞こえ、間も無く「ガタガタッ」とドアが開きアルミパイプが見えました。友人と顔を見合わせ{???}。
続いて入って来た人は、松葉杖を着いた、片足の膝から下が無い方でした。

その人は「ビール飲ませてくれる?」と聞き、マスターは、「はい、どうぞ」とカウンターの私の隣に座らせました。
見た目には、温厚そうで言葉使いも丁寧で、60チョット前かな?
ていう感じでした。
ところが、ビールを2~3本飲んだ頃から、態度・言葉がガラリと変わり、マスターや私に絡みはじめました。

私は、障害者だからストレスも沢山あるだろうと思い、店のマスターに目配せで「怒るなよ、許してやれよ」と合図を送っていると、ビール瓶でカウンターを「ドンドン」叩く始末、私が、やんわりと「お店の迷惑になるから、やめなさいよ」と言うと、「お前は、障害者を馬鹿にしてるのか!」と、くってかかってきた。
マスターも「会計して帰って下さい」と言うと「お前は、障害者から金をとるのか!金は持って無い!」と大声を張り上げた。

片足の障害者を引きずり出すわけにも行かないので、「警察を呼んだら」と私、マスターは、すぐに電話をして事情を説明している。

数分後、警察官2名到着し、障害者の顔を見るなり、開口一番「又、お前か!!お金払いなさい」と一喝、すると背負っていたリュックの中から財布を出し、渋々支払った。
チラッと見たが、財布には沢山入っていた。

警察官に支えられて、店を出て行く後姿が何とも・・・

重い気分で帰宅しました・

笠井/住民安全ネットワーク:

皆さん、コメントありがとうございます。


潤さんへ

きっと驚かれると思いますが、、、障がいの子のお母さんの中には、子どもが高等部を卒業したら、どこかの福祉施設に入れてもらえるだろうなぁ、その内に良い施設や制度がきっとできるんだろうなぁ、事実を知ればそうならないことのほうが多いということに気が付くはずなのに、何の根拠もなくそんなふうに考えて、おっとりしている人が案外多いんです。

悠長に考えている訳ではなく、どちらかと言うと、日々の生活だけで精いっぱいで、先々のことまで考えが及ばないと言ったほうが正しいのかもしれませんが…。

いずれにしても、そういうお母さん達は、将来的に障がいの子どもを自立させようとはあまり思っていない。だから、子どもが周囲の人たちからお世話になるというような状況もあまり想定していない。
そういうお母さんが、「他人に迷惑を掛けないように」と子どもにしつけをしているかと言えば…たぶん、あまりしていないのだろうと思います。

親がそんなことでは、障がいの子が自立などできっこありませんが、それが現実なんです。
障がいを取り巻く世界は矛盾だらけ。
何とかしなくてはいけません。


フェニックスさんへ
いつもコメントありがとうございます。

「障がい者のことを馬鹿にしているのか」と言っておきながら、その舌の根も乾かぬ内に「障がい者からお金を取るのか」は呆れますね。
呆れて物が言えません。

自分の障がいを享受することができず、捻くれているのでしょうが、障がい者でありながら「障がい」を馬鹿にしているこういう人達は、障がい者のために活動している一人として迷惑千万です。
本当に始末の悪い人たちだ!!
もっとも、私たちだって、たとえば交通事故に遭って障がいを負ったら、同じように捻くれてしまうのかもしれませんが・・・。

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2009年09月04日 07:34に投稿されたエントリーのページです。

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