桑原です。Myskip08年7月号に掲載された私の記事です。
娘が生まれた時「お前って娘が高校生になったら絶対嫌われるタイプだよな」と、娘が生まれた喜びを一気に吹き飛ばす言葉を言われ、「一体どんなタイプだ!」と私は言い返した。
あれから、三年の月日が流れ、娘は幼稚園児になった。
「高校生になったら嫌われる」というノストラダムス以上の恐怖の預言が外れたことを私は胸を張って宣言したい。
なぜなら私は既に娘に嫌われているようなのだ。
娘の近くにいると、「とーたん みたくない」「とーたん あっちいって」と言われる始末。
たまに私の顔を殴ってくるので、家庭内暴力、もしくは親父虐待である。
娘に罪はない。原因はやはり私にあるのであろう。
娘がふと言った一言を思いだす。
「とーたん もっと かっこよくなってね」
もしかしたら、娘は新沼 謙治に瓜二つといわれる私の顔が気にいらないのであろうか。
それとも、私が娘の前でおならばかりしているのが悪いのだろうか。
けれども、娘よ。君も私が呼んだら「ブホ!」とおならで返事をしたではないか。
そんな娘だが、私にお願いする時だけは、笑顔でお願いしてくる。
「とーたん タカイタカイして」とねだる娘に、「じゃ おとうさんだいすきって言ってごらん」と強制する自分が、モノで女性を口説こうとするおっさんみたいで嫌である。
そんなわけで、最近本気でへこんでいる私ですが、そんな私に心優しい妻はこういうのである。
「ちっちぇー男だな~~~」
なんだか暗くなってきたので、今日はこの辺で。
(月刊myskip7月号より転載)