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「反論:メール連絡反論ダメだ!」に対する回答

笠井です。

7つ前の渡辺さんからの投稿に回答する形で投稿させていただきます。
渡辺さんの問いを、「メールアドレス管理」「費用の問題」の二つに分けて、二回にわたって回答投稿をいたします。

> 昨日、長岡市内の某小学校にお邪魔して、校長先生からメール
> 連絡網に反対する理由を直接お聴きしてしまいました。

渡辺さん、まずは...わざわざ小学校に行って、校長先生から直接お話しを聞いてきてくださったことに感謝します。ありがとうございました。

> 以下、校長先生のメール連絡網に対する反対意見です。
> お話頂いた校長先生は、メール連絡網の有効性については一定の
> 理解を示しながらも『現時点ではメール連絡網を導入することは
> 出来ません』というご意見です。
>理由は2つあります。

> 個人のメールアドレスの管理上の問題から、学校としては保護者の
> メールアドレスを集めることが出来ない。
> 近年、個人情報の管理は厳しくなっており、教育委員会から厳しい
> 制約を受けている。

個人情報保護法の成立以来、市教委が各学校に対して個人情報を厳重に管理するよう注意したことは間違いないでしょう。
しかし、だから「メールアドレスを集めることができなくて」、それによって「メール連絡網を構築できない」という校長先生のお話は奇妙に感じられます。
なぜなら...小学校における従来の電話連絡網に使っている名簿情報、、、メールアドレスと比べて、、、いかがですか?
どちらが個人情報として重い情報でしょうか?

そもそも、個人情報とは「個人を特定できる情報」のことです。
メールアドレスを見ただけで、それがどこの誰のメールアドレスなのか!?人物を特定できるようなメールアドレスに私は未だかつてお目にかかったことがありませんので、そういう意味では「メールアドレスは個人情報とは言えない」と私は思っておりますが、
それでも、中には、アカウント部分に自分のフルネームや住所町名などを入れたメールアドレスを使っている人もいないとは限りませんから、誰のものなのか!?何となく想像できる点を以て「個人を特定できる情報」とするならば、メールアドレスを個人情報と捉えても大きな問題はないでしょう。
ましてや、もしもメールアドレスが漏えいした場合には迷惑メールが持ち主に押し寄せることになるかもしれないのですから、管理に注意せねばならないことは当然のことです。

しかしながら、「だから、メール連絡網を導入できない」という校長先生の言い分はいかがなものでしょうか?
個人情報保護の観点からメール連絡網を導入できないと言っておきながら、一方では、もっと重要な個人情報である電話連絡網の名簿が保護者間に回っている状況を継続させているのは看過できません。
個人情報保護を隠れ蓑にして、自分たちが新しいことにチャレンジする気のないことをごまかしているのではないか!?と言われても仕方ないですね!?

教職員の皆さんが忙しすぎることは私たちも分っていて、だから新システムを導入している手間がないのも理解できるところですので、
それを正直におっしゃれば、保護者側から何か妙案が浮かぶこともあるのだと思うのですが、保護者側が「知らない」ことを良いことに、個人情報保護を口実にして自らを正当化するのは、あまり感心できませんね。

さて、ここまでお話しした上で敢えて申しますが、
学校側がこれほど及び腰になっているのは、学校側だけの問題ではありません。
すべては保護者の姿勢に起因しているのではないか!?と、私は考えています。
このブログを閲覧されている保護者の皆さん、
皆さんは、訳も分からず何でもかんでも「個人情報だ」「保護しろ」と騒ぎ立てていませんか?
それによって、学校側は新たな試みに及び腰となり、結果一番困っているのは誰あろう子ども達なのです。

これ以上、個人情報云々と騒ぐのは止めましょう。
考えてもみてください。
携帯電話のメールアドレスは、皆さん自身が設定し変更できるもの。
携帯電話のメールアドレスのアカウントを、個人特定されるような内容で設定することで個人情報としての意味を持たせているのは、皆さん自身です。
変更しようと思えばいつでも自由に変更できるのですから、個人情報を云々と学校側にうるさく言う前に、ご自分のほうがメールアドレスを変更すればよろしいのではありませんか?
アルファベットや数字が羅列されただけのものにすれば、個人特定など絶対にできないのですから…。

個人情報保護を隠れ蓑にして新たなチャレンジに取り組もうとしない学校も学校なら、自分の子ども達を苦しめているとも知らず個人情報云々言っている保護者も保護者です。
両方共に「勉強不足」です。
まずは、両者話し合いの上、お互いがもっと勉強するべきでしょう。

ちなみに、
私どもが推奨するメールシステムでは、
メールアドレスは誰も見ることのできないブラックボックスに格納され、学校はそのブラックボックスに向けて、メール送信を命令することでメール一斉配信を可能にしています。
メールアドレスは誰も見ることができないので、漏えいすることは、たとえ悪意を持ってやろうと思っても無理なのです。
このシステムを使った場合には、集めたメールアドレスを誰も見ることができないので、学校側も保護者側も、どちらも個人情報保護の心配をする必要はありません。


次回は費用の問題について、お話します。

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2009年06月17日 13:41に投稿されたエントリーのページです。

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