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子ども会活動を始めました

skymaxです。
『忙しい…』を口実に逃げ回っていた私も、とうとう順番が回ってきました。
今年は町内の子ども会(育成会)の役員になってしまいました。

今までは受け身一辺倒の一般会員だった私が、子ども会活動を役員としてお手伝いする事になったわけです。
色々と忙しい思いもしましたが、おかげで今までは見えなかったことが少しづつ見えてきました。

色々気が付いたことはあるのですが、今回は町内の子ども会などが実施している『廃品回収』について、その実態を問題提起したいと思います。

皆さんご存知のように、町内子ども会の活動で最もポピュラーな行事のひとつが『廃品回収』です。
会によっても多少異なるようですが、年に2回ほど古紙や空き瓶などを集め、業者に依頼して換金する活動です。
これにより子どもたちにリサイクルの仕組みを理解させ、皆で協力しあうことの大切さを体験する…ものだと私は考えていました。
その基本的な気持ちは今も変わっていません。
以前、ある児童の作文でこの廃品回収がとても良い思い出になっていることを知り、ますますその思いは強くなりました。

ところが、役員になり廃品回収の実態を知り大変にショックを受けました。
実は『廃品回収』の行事は実際にはリサイクルとして機能していなかったからです。

古紙の相場が崩れ、古紙はいくら集めて業者に持ち込んでもお金にならないのです。
ところがその『廃品回収』の明細書を市に提出すると市から『奨励金』が貰えるのです。

ひとつの町内の子ども会の活動で古紙を集めたからと言って、市の回収費用が軽減されるわけではありません。
通常通り決められた規則に従って各家庭が指定場所にゴミを出せば、市は最小のコストでゴミを収集出来るのです。にもかかわらず、子ども会などがわざわざ集めた古紙に『奨励金』を出すことが私には理解出来ません。
空き瓶の場合は更に不思議です。
個人で酒屋に空き瓶などを持ち込んでも空き瓶代がちゃんと頂けるのですが、子ども会活動として明細書を市に提出すると、空き瓶代の他に『奨励金』が貰えるのです。
これらは明らかにリサイクルとは関係ない無駄な費用です。
私たちは市に対して、『税金の無駄遣いをするな』と言っておきながら、実際は市の『奨励金』を当てにしているのです。
私は思い切って、長岡市の担当部署に電話をしてみました。
以外なことに、市の担当者の方も個人的な意見としては、私と同じ意見でした。ただこれまでの習慣でどうすることも出来ないという回答でした。

偉そうなことを書きましたが、実は私もそうです。
『廃品回収』による『奨励金』を当てにした子ども会活動の行事が既に計画されているために、『廃品回収』をやらざるを得ないのです。
しかも子どもの数が減少して、実際の『廃品回収』はほとんど大人たちの力で行われています。

ここからは私の推測です。
おそらく『廃品回収』を子ども会活動として始めた頃は、古紙の相場も高く、子どもたちも多かったのではないでしょうか?
当時はまだ市のゴミ収集も不備があり、子ども会活動として『廃品回収』を実施することはそれなりに価値があったのだと思います。
それならば、ご褒美としての『奨励金』を出す意義もあるかもしれません。

しかし、現在は既に市のゴミ収集のシステムは整備され、子ども会が年に2回だけ『廃品回収』をする意味なくなってしまいました。
にもかかわらず、『奨励金』を当てにして、子ども会活動をする習慣だけが残ってしまっているのです。


どこかでこの悪循環を断ち切らなければならないのではないでしょうか?

少子化のため、町内の子どもたちの数は減り続けています。
このままでは誰のために子ども会活動するのかわかりません。
『廃品回収』の在り方を見直すと同時に子ども会活動の方向性を考える時期にきているのではないでしょうか?

繰り返しますが、私はこれまで『廃品回収』の行事を通して、皆が助け合ってきた行為そのものを否定しているわけではありません。
それらの行為が尊いと思うからこそ、形だけの意味のない活動になっている現実を残念に思うのです。

子どもたちの思い出に刻まれた『廃品回収』が実はリサイクルとしては意味がないモノだった…かわいそうなのは子どもたちです。

市の職員の方すら個人的には疑問を感じている今の制度。
見直す時期にきているのではないでしょうか?

長岡市子ども会連絡協議会がこの『廃品回収』を各子ども会に推奨しているようですが、担当者の方のお考えを知りたいものです。

本来ならはそちらのホームページの掲示板、メール等で質問すべきところですが、私の調べ方が悪くたどり着くことが出来ませんでした。
もし関係者の方かこのブログをご覧になっていましたら、コメント頂けると嬉しく思います。

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コメント (5)

潤:

私も昨年、子供会の育成会の会長をしていましたが、廃品回収は年間行事には入れませんでした。
学区内の子供会で、やらないのは私の町内だけのようで、昨年度は市子連からやるように注意らしきものがあったようです。
子供の人数が多い町内は良いかもしれませんが、少ない町内は、結局役員と数人の保護者がやるだけになってしまいます。
おまけに、中学校の廃品回収と時期が重なり、そんなに集まる訳がありません。学区内で市子連の集まりがあると思いますし、学区にあるコミュニティセンターが、窓口になっているのではないでしょうか?
その辺は当たってみられましたか?

yokoyama:

子ども会の廃品回収の実態、『廃品回収』は実際にはリサイクルとして機能していない?!
すごいショックです!!!
うちは子ども会に参加していませんが、毎年、子ども会の『廃品回収』のお願いポスターが貼られると、隣近所の皆さんと一緒に精一杯協力していましたから、すごいショックです!!!
『廃品回収』を止めて、市の税金を無駄使いしないで、子供たちのためになる、もっと有意義な行事をしてほしいです。

skymax/渡辺:

skymax/渡辺です。
潤さん、コメントありがとうございます。
実は投稿後に市子連のメアドを知り、直接メールで質問してみました。
どんな回答が頂けるでしょうか?


yokoyamaさん、コメントありがとうございました。
この問題は『子ども会』だけの問題ではなく、『廃品回収』行事に協力して下さる市民の皆さんの問題でもあるわけですね。

私は『奨励金』を廃止すれば、『廃品回収』の行事はどこの『子ども会』の『大人』もやらなくなると思います。

だらりん☆:

だらりん☆です。 廃品回収の奨励金を辞めれば、確かに、子供会は、廃品回収は廃止されるかもしれませんが、その際は、地域の皆さんに説明書をどんなかたちにせよ、長岡市のほうからないと納得してもらえないかもしれません。「何故今年の子供会は、廃品回収をしないのか?怠けてるのか?」っと苦情を言われないためにも、回覧板などで、説明があったほうがいいです。ウチの地域だけかもしれませんが…(^_^;)中には色んな人がいて、少し天気が悪く、違う日にしただけで、苦情を言われたこともあります。あと、廃品の出すときの、マナーの悪い人もいて、紙類は分けて出すんですけどビニールが入ってたりチラシと新聞紙と段ボールが一緒だったり…それを大人が一緒にいて、分けなければいけなかったりして手間取り大変でした。資源ゴミの回収と違うのでちょっと理解してほしいなぁーという思いがしましたね。個人的には、廃止賛成!です(^-^)v

山澤:

私の町内の子供会は、年2回の資源回収を行っています。メンバーは小学1年から中学3年までです。子供達の人数は、15人・11世帯でこじんまりとしています。町内の皆さんが、子供会の為にと市の資源ゴミには出さず、各家庭で保存してくれています。また、資源回収も子供が主体で、大人はあくまでサポートです。子供たちが玄関先で「子供会で~す!資源回収お願いします!」と声をかけて回収しています。実際、リサイクルとして機能していないのはわかっています。ただ、この活動を通して、町内の皆さんとの関わりを大切にしていきたいと思っています。

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2009年04月17日 19:11に投稿されたエントリーのページです。

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