笠井です。
先般の行方不明情報について、
「事故だったのか?事件だったのか?」といった内容の問い合わせがいくつかありました。
本当のところが分からずイライラされた方も大勢いらっしゃったことでしょう。
ご説明しておきます。
実は…不明者の関係者から、私共に協力依頼があった時点で、「行方不明者が認知症」であることは把握しておりました。
しかし、その情報を公開することが正しいこととは私共には思えなかったのです。
発信した情報は、顔写真にしろ、名前にしろ、いずれも行方不明者を早期発見するための情報ばかりです。
尊い人命を救うための措置でした。
本人が認知症で徘徊した事実を知らせれば、事件性があるかどうかを皆さんに知らせることができましたが、それが早期発見につながるかと言えばそうではない!! いや、むしろ「あぁ、認知症の徘徊か、よくあることだ」と考えられて、こちらの意図とは逆方向に行ってしまうのではないか!?
そう考えたのです。
そこで、認知症であることを伏せたまま情報発信しました。
情報を受け取った側が、「事故なのか?事件なのか?」と苛立ちを感じるのを承知の上で情報発信したのです。
コメント (4)
今回の行方不明者情報の発信については、いろんな捉え方、感じ方があり、さまざまな意見があると思いますが、一刻も早く見つけ保護したい家族の思いと、その思いを受けてのいち早い情報発信、両者とも勇気のある決断と行動力だったと思います。
それが出来たのは、顔が見えなくても情報を受け取る私たちが、住民安全さんの主旨・目的を理解し、協力してくれる善意のある市民だという信頼があったからだと思います。
私の年老いた両親が同じように行方不明になったときは、住民安全さんを通して皆さんに情報を発信し協力をお願いしたいと思います。
投稿者: ごんちっち | 2009年03月09日 18:52
日時: 2009年03月09日 18:52
ごんちっちさん、励ましの言葉ありがとうございます。
あなたのように、私達の活動の意味を真に理解していただける方を増やして行かねばなりません。
地道に、一人ずつ、、、頑張ります。
これからも応援よろしくお願いします。
投稿者: 笠井/住民安全ネットワーク | 2009年03月10日 11:25
日時: 2009年03月10日 11:25
お母様が無事見つかって良かったですね。
『認知症の徘徊』であっても、一人の方が行方不明なのには、かわりがないわけで、ご家族の方が、住民安全の方にSOSをお願いする気持ち、良くわかります。
私の母親も、初期の認知症と診断されたばかりなので、配信された時、他人事とは思えず、仕事のついでに、キョロキョロしながら回っていました。
情報を配信するって、本当に難しい事ですね。
でも、信頼している人もたくさんいるはずです。
頑張って下さい。
投稿者: 潤 | 2009年03月10日 11:27
日時: 2009年03月10日 11:27
潤さん、いつも応援ありがとうございます。
おそらくほとんどの方は情報を「受信」しても、その先の「行動」というところにまでは結びついていないのではないでしょうか!?
「キョロキョロ」…具体的に行動するということは、なかなか簡単ではありません。
高い当事者意識をお持ちの潤さんの考え方が、皆に伝播していくようになれば、これほど素晴らしいことはありません。
今後とも協力よろしくお願い致します。
投稿者: 笠井/住民安全ネットワーク | 2009年03月10日 12:06
日時: 2009年03月10日 12:06