酒好きな父を持ち、小さい頃は酒のつまみのような料理が大好きだった私は、「大きくなったら大酒呑みになる」といわれてきました。
20歳の誕生日に父と初めてのお酒を飲んだ私は、ビール一杯でノックダウンしてトイレに一直線。それ以来、父とお酒を飲んだことはありません。私が大きくなったら一緒にお酒を飲む事を楽しみにしていた父は、残念だったに違いありません。
私が酔いやすいのは、アルコールだけではありません。「お酒に酔う」「乗り物に酔う」「自分に酔う」と、とにかく酔いやすい体質なのです。
娘がお酒に強いかどうかはわかりませんが、ある日の事、娘は缶ビールを持って「夢、ビールのむ」と言い出しました。
幼い娘にビールを飲ませるわけにはいきません。慌てて娘からビールを取り上げ「子どもはビール飲んじゃ駄目!」と教えましたが、子ども扱いされたことに娘は怒り出したのです。
「夢は子どもじゃない」「おおきいからビール飲む」と泣き出し、「夢は二歳だから子どもでしょ!」と私が言うと、「じゃ 夢は三十歳」と年齢まで詐称しています。
しまいには「夢はぞうさんより大きい」と意味不明なことを言い出す始末です。
仕方なく、ジュースを飲ませましたが、ジュースで誤魔化されるあたりがまだまだ子どもです。
すると娘は、ジュースを片手にニコニコしながら、私に言いました。
「とーたんも 大きくなったらビール飲んでいいよ」