桑原です。
アンパンマンは、何故これほどまでに、子どもの心をつかむのでしょうか。
娘もアンパンマンに夢中で、キャラクターが載っている本を見ては、喜んでいます。
そんな娘に「お父さんは?」と聞くと、きちんと「アンパンマン」を指差します。
ようやく私も大黒柱として認められたようです。
しかし、「ミミタン(私の妹)は?」と聞くと指差したのは、なんと「タコヤキマン」。
性別さえあっておりません。
事務所スタッフのS君は、アンパンマンを描くのがうまく、娘から大人気です。
娘はS君を見つけては「アンパンマン(を描いて~)」とおねだりします。
それが最近の娘は、「アンパンマンのおしりをかいて~」とおねだりします。
「描いて」なのか「掻いて」なのかさえわかりません。
マントをつけているアンパンマンのお尻は誰も知りません。
アンパンマンのお尻は一体どうなっているのでしょうか?
ある時S君がいないので、娘が私に「アンパンマン(描いて~)」とせがみました。
私も娘を喜ばせるために、精一杯アンパンマンを描きました。
しかし、美術の成績が2だった私が描き終えると、そこには「アンパンマン」ではなくただの「おっさん」が一人さみしげにおりました。
それまで笑顔だった娘が、私の描いたアンパンマンを見ると、表情が一変し、「ちがうー」と泣き叫びながら、私の描いたアンパンマンを一人で消しておりました。
娘よ。「すまんな」。けど、お父さんも一生懸命やったことはだけはわかってくれ。