« 勝ち残る人が読む本 | メイン | 智将 直江山城守兼継(なおえやましろのかみかねつぐ) »

「天地人」に関する勉強会~その1~

笠井です。

1月17日(土)の勉強会で学んだこと、感じたことなどを述べます。

今回の勉強会の講師役は長岡市議の関充夫さん。
彼は、天地人の直前の大河ドラマ「篤姫」の舞台となった鹿児島へ視察に行ってきたそうだ。
以下は、その際に彼が見聞してきた参考データです。

■「篤姫」の経済効果はどの程度?(日本銀行鹿児島支店調べ)

経済効果試算結果

○放送年(2008年)の経済効果
観光客増加数220万人 経済効果 約296億円
(ただし、「翔ぶが如く」と比較してみると半分程度のインパクト)

○放送翌年(2009年)のマイナス効果(08年対比)
▲127万人 ▲約172億円

上記のとおり、放送年とその翌年とでは経済効果は172億円ものマイナスとなっている。

大河ドラマに地元は大騒ぎ…しかし、その効果は「一過性」なもの。
私達はそれを認識した上で、今後どのように行動していくべきか!?を今こそ考える必要がある。

直江兼継ゆかりの地・与板が非常に盛り上がっているようだ。
天地人に関するミュージアムの建設、町内に大駐車場を作ることも検討されているようだが…果たして、それで良いのだろうか?

ここでちょっと視点を変えて考えてみよう。
皆さん、天地人に興味を覚え旅を思い立った旅人の気持ちになってみてください。

「山形の米沢に行き、その足で福島の会津まで足を伸ばすコース」
or
「 与板に来て、、、あとは、うーーーん、どこに寄ろうか?海のほうにでも足を伸ばす?」

あなたならどちらのコースを選びますか?

はっきり言っちゃいますと、私なら100%前者のコースを選択しますが…。

そうした状況で、長岡が取るべき戦略とはどのようなものにするべきなのでしょうか?
ミュージアム、駐車場、、、ゆかりの地ならどこでも考えつきそうなものにお金を掛けて、それでライバルに勝てるのでしょうか?

ライバルと同じような戦略で集客しようとお金を掛けて慌てていろいろなものを作っても、結局、効果はあまり上がらなかったということになりかねない。

であれば、初めからライバルに負けるのを前提にお金を掛けすぎず、それでも訪れてくれた観光客を如何に長岡の他地域に誘導するのか…という戦略に変更するべきなのでは!?

同じ関議員でも充夫さんでなく、貴志さんのほうから聴いた話によると...長岡市の歴史民族資料館への来場者数が、これまで一年で2千~3千人程度だったのが、天地人のことが話題になり始めた昨年4月からの半年間で来場者数が17000人を超えるなど、一定の観光効果が見えているらしい。(もっとも、ほとんどが県内の人だということだが)
しかし、その歴史民族資料館に行ってみると、そこには長岡の他の資料館である「河井継之助資料館」とか「山本五十六記念館」のパンフレット一つ置いていない。
こんなことでは、大河ドラマ効果による観光客を他につなげることなど到底できやしないだろう。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://jmjp.jp/mt/mt-tb-jmjp.cgi/1989

コメント (1)

ムササビ:

ムササビです。
そういえば、今年の年賀状。
とうとうJPからは天地人にちなんだ年賀状は発売されませんでしたね。米百俵のときは長岡オリジナルの年賀状が発売されたのに。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※名前、メールアドレスは必須項目です。

災害時要援護者支援システムのご案内 学校ホームページの運営・支援のご案内

上記リンクをクリックした先で買い物をしていただくと当NPOに数%の手数料が入り、団体の活動費として活用されます。是非ともご協力ください。

About

2009年01月24日 12:40に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「勝ち残る人が読む本」です。

次の投稿は「智将 直江山城守兼継(なおえやましろのかみかねつぐ)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35