笠井です。
長岡地域まちづくりネット交流会が主催する表題の講演会に参加してきました。
講師の早瀬 昇さんは社会福祉法人 大阪ボランティア協会の事務局長。
とにかくもの凄い話術の人だった。
大阪の人ってすごいなー…つくづく感心してしまいました。
講演を聴いて印象に残った彼の言葉を投稿、第一弾です。
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お役所の仕事は公平が原則。好き嫌いの気持ちを抑えなければできない仕事だ。
全体の奉仕者。
全体の過半数が了解しなければ、お役所は何もできない。
一方、市民活動は違う。
全てが「私」発で、実に多彩なことができる。
だから人々の個性化が進んでいる。
しかし、その市民活動にも致命的な弱点がある。
それは「自発的」ということ。
強みでもあるが弱みでもある。
そもそも、「言われなくともする」ことというのは裏を返せば、「言われてもしない」ことだとも言える。
市民活動には基準がない。
役所の場合は「合意」が基準。
企業は「損しない」が基準。
ところが市民活動には理屈が通用しない。
そこで何が問われるか…それは「私」である。
問題意識があって、責任感がある人ほど頑張る。
頑張る人は無理をする。
無理をすれば疲れる。
しかし疲れて休めば、周りに不信を生む。
結局、市民活動はアテにならん!ってなことになる。
「疲労と不信の悪循環」…これをどうやって乗り越えるか?…「諦める」のが一つの方法だ。
頑張って無理をする必要はない。
全部やろうと思わず諦めてしまえば良いのだ。
「とりあえず」でごまかして途中で止めてしまえば良いのだ。
そうしなければ、
熱心な人は活動を止める。そうでない、いい加減な人だけが残る。
こうして、市民活動から優秀な人材が沢山失われていくのである。