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日没時刻が一番遅い日

skymaxです。
日没の時刻がかなり早くなりました。今の時期、長岡では午後四時半頃が日没時刻になります。
皆さんのお子さんは暗くなる前に帰宅されていますか?

もうすぐ冬至です。この日が一年で最も昼の長さが短くなることは皆さんご存知でしょう。
では日没時刻が最も早いのも冬至でしょうか?
新聞などを注意深くご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、実は冬至よりも約10日〜1週間位早い時期なのです。逆に日の出が最も遅いのは元日の頃になります。
これは何故でしょうか?
実は地球が太陽の周りを楕円軌道を描いて公転しているからなのです。
厳密な意味ではありませんが、私たちの1日は太陽の動きを基準にして決められてきました。例えば日時計です。ところが、毎日晴れるわけではありませんし、農耕などで季節の移り変わりを把握する必要から、暦や時計が作られました。太陽が子午線を下方通過してから再び下方通過するまでを1日とし、太陽が天球を約365.25日かけて一回りしていることを天体観測から突き止め、暦が作られました(本当はこんな単純な話ではないのですが)。
ところが、実際の天球上を進む太陽は毎日同じ量だけ移動しているわけではなかったのです。ある時期は早く、ある時期は遅く移動するのです。これでは1日の長さが季節によって代わってしまいます。そこで便宜上、天球を常に一定の量だけ移動する「平均太陽」を設定し、1日の基準としました。実際の太陽「真太陽」を基準にした時間(日時計の時間)と、計算上想定された「平均太陽」を基準にした時間(時計による時間)では僅かに差を生じてしまいます。その差が「均時差」と呼ばれるものです。
「均時差」の量は年間を通して変化し続けますが、その存在を一番実感しやすいのが、冬至や夏至の前後なのです。これは「均時差」の符号が冬至や夏至の頃に逆転するためです。
例えば冬至前の真太陽は平均太陽の西側にあるために日没が早く訪れてしまうのです。逆に元日の頃は真太陽が平均太陽の東側に移動するために日没が遅くなってしまうわけです。

では何故、均時差が発生するのか?
それは地球が太陽の周りを楕円軌道を描いて公転しているからなのです。
地球が太陽に接近する時は地球は公転速度が増しますが、逆に太陽から遠いところではゆっくり公転しています。つまり、この差が真太陽と平均太陽の位置の差にあたるわけです。

日々の日没時刻の変化から、地球の公転の様子が伺えるのは実に面白いですね。
ここでは説明を大幅に省きましたが、日本に限らず世界の殆どの国では経度ごとに時間を決めずに、基準となる都市の経度から標準時刻を採用しています。日々の時刻にはこの経度による誤差も含まれているのです。
この差と混同しないでください。
もうすぐクリスマスですが、クリスマスはヨーロッパに古くから伝わる冬至の祭りとキリスト教が融合して広まった行事だそうです。
冬至を過ぎると太陽は再び北へ向かいます。気が早いようですが、春への第一歩です。

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コメント (1)

skymax:

skymaxです。
いきなりオオボケしてしまいました。
冬至の頃の話題ですから、「日没が一番早い日」ですよね(笑)。失礼しました。
ちなみに日没が一番遅いのは6月末から7月初め頃になります。

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2008年12月15日 16:59に投稿されたエントリーのページです。

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