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谷井よりメッセージ

笠井です。
谷井よりメッセージが届きましたので、投稿代行します。

《谷井》
…………
イノシシ事件に関するコメント多いですねぇ。

野生で手負いのイノシシの狂った凶暴さは危険きわまりありません。
私が現場に到着した時は、消防・警察共にイノシシを遠巻きにして膠着状態となっていました。
そこで急遽、私が現場の指揮を執ることになり、一番に二次事故防止の策を講じ、追い込み作戦で動きを封じ込め捕獲しました。

投稿されたコメントの中には銃の使用云々というものもありますが、狩猟期外でして、ましてや校舎内です。銃の使用はできません。

皆さん、命のやり取りの修羅場に自分の子供がいたらどうします?

私がバールを使ったことについて、いろいろとご評論いただいているようですが、あれは絶対に二次事故を起こさせない行動でした。

外には野次馬・保護者・子供達・報道・通勤者・自転車等、万一逃がしたら、結果は想像できますね…。
捕獲劇の後、私は県内全テレビ局の取材を受けたり、新聞などにも掲載されたりしましたが、決してヒーローになりたくて取った行動ではありません。
もしも私がケガでもしていたら、「あの馬鹿野郎しゃしゃり出て良い格好しようとするからだ」と逆に非難を浴びたことでしょう。

バール使用についても、臨場警察官・消防職員とのとっさの判断、命がけだったのですよ。

おびただしい血の中に子供達の血が混ざっていなかった事が答えです。

私は、あの現場にいた消防・警察官の皆さんにご苦労様でしたと心から言いたい。
…………

再び笠井です。
皆さん、どうか想像してみてください、現場が如何に壮絶な状況であったかを。

瞬時の状況判断が必要とされる現場で、判断次第では悲惨な結果を招くかもしれないギリギリの最前線の現場において、「イノシシが可哀想だ」などという余裕を持っていられるものでしょうか?

どうか自分の身に置き換えて考えてみてください。
もしも自分だったらどうしていただろうかと想像してみてください。

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コメント (4)

nomeshi:

イノシシ事件に関し、当事者意識のない(そればかりか、現場の対処への批判の)コメントが多くよせられているのを残念に思います。
確かにイノシシからみれば、何にも悪いことをしていないわけなのですから、可愛そうだとは思います。その気持ちは、理解できます。
でも、そう思ったらやるべきことは、現場の人への批判ではないでしょう。
ブログにいくらコメントを書いたって、イノシシや熊はまた町に来ますよ。そしてそれが自分の子どもや親しい人達に危害を加えれば排除せざるを得ないでしょう?

では何をするのか?
今後こういう事が起こらないように、イノシシ(や他の野生動物)と人間が共存していけるようになるためにはどうしたらいいのか?を考え、行動することではないか?と思います。
幸い我々人間は自然界においてイノシシよりは優位におりますから、排除もできるし同情もできます。
そして我々人間にはココロがあります。イノシシが可愛そうだ、イノシシの生きる権利を~ というコメントを書いたココロ優しい皆さん、今回の騒動を機会に、今後このような事が起こらないようにする方法を考えてみませんか?

「イノシシはバールで殴られて可愛そうだ!今後はこういう事が起こらない様に、こんな事をおこなってはどうだろうか?つきましては自分ひとりのチカラでは弱いのでNPOさん手伝ってもらえませんか?」

そういう方向に話が進んだらいいなと思うのですが・・・

ムササビ:

ムササビです。

谷井さんの勇気ある行動と決断力に敬意を表します。
このような場面に遭遇したら、自分ならどうしたか…恥ずかしながら、頭が真っ白になって冷静な判断など出来ないのではないかと思います。
子を持つ親として、谷井さんの姿勢に学びたいと思いました。
本当にありがとうございました。

ところで、猪騒動はまだ終わったわけではありません。
目撃された猪はまだいるはずです。引き続き警戒しなければならないと思います。
私は猪の生態についての知識が乏しいので、どなたかご存知の方がいらしたら下記の点について教えていただけないでしょうか?

?@猪が潜んでいる可能性のある場所・行動する時間帯

?A万が一に遭遇した場合の対応(猪の行動パターン)

?B私たちに出来ること
(児童の集団下校など)

余談ですが、夕方・夜間にもかかわらす、自転車の無灯火運転が実に多いですね。
まさに暗闇を疾走するイノシシ自転車ではないでしょうか?
中にははじめからライトの無い自転車もあります。
お子さんにそのような自転車を買い与える親御さん・販売業者の方の想像力の欠如には呆れてしまいます。
自分の子供さんが加害者になることまで頭が回らないのでしょうか?

実際に私たちが猪にぶつかる可能性よりも、無灯火の自転車にぶつかる可能性の方がはるかに高いことでしょう。
猪の駆除よりも、無灯火のイノシシ自転車の取り締まりの方が先かもしれませんね。

この機会に無灯火の自転車にも山に帰っていただきましょうか?(笑)
あなたのお子さんの自転車、大丈夫ですか?

話が脱線してすいませんでした。

潤:

イノシシ騒動のコメントを、ずっと読んでいて思ったのですが…「イノシシには可哀想だけど…、イノシシが可哀想だ」
自分の子供が通っている学校に、イノシシが突然入って来て、自分の子供が襲われて…ケガをしたり、最悪の結果になっても、可哀想だけど…と言う言葉が出せるのでしょうか。
今度は逆に、早くイノシシ退治しなかった事に話題が集中するのではありませんか?
どうして、子供達が無事だった事、ケガ人が出なかった事が先に話題にならないのか…。
よくわかりません…。

谷井:

潤様 早々に私の体を気遣うメールをいただき本当に有難うございました。猪事件で体は大丈夫ですが、少し疲れておりました。現場臨場の全員に絶対怪我を負わせず、校内からも逃走させず、短時間で捕獲するという厳しい条件の中、最悪私は傷を負ってもという覚悟でした。 潤さん他、皆様の激励メールに救われております。心より有難う御座いました。  

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2008年10月22日 17:20に投稿されたエントリーのページです。

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