笠井です。
表題の委員会に参加してまいりました。
この委員会のテーマは「障がい者と農業」。
植物の栽培や動物の飼育などの作業は、やり方を工夫すれば障がい者に対応可能な部分があり、障がい者が農家のための貴重な労働力になるとともに農業は障がい者が自立していく一つの場を提供します。
実際、農業分野においても、施設園芸や畜産を中心に障害者を労働力として受け入れる事例が少しずつですが増えています。
障がい者を実際に受け入れて雇用している方は、
「障がい者が補助的な作業を担当してくれるので、自分は自分の仕事に専念できる」
「障がい者が参加することにより職場の雰囲気が和む」
などという声が上がっているようです。
私も障がい者たちと一緒に福祉作業所で作業を行った経験がありますが、
単純作業に対する彼らの集中力の持続には舌を巻きました。
やってみれば分かるのですが、単純作業って案外難しいんですよ。
私なんぞは、やっている内につい別の事を考え始め、無意識に手を動かすようになり、大ポカのミスをやらかしてしまうという有様でした。
その点、彼らは違います。
余計なことは一切考えず、目の前にある一つの事に対してずーっと集中を保てるのです。
その点においては健常者よりも数段に優れていることは間違いありません。
ただし、問題は「環境」です。
彼らの中には、比較的に音の刺激に敏感な人たちが多い。
他の人のガヤガヤ声や何かの機械音などにすぐに影響を受けてしまうことがあるのです。
そういうことを考え合わせると、大空の下で行う農作業は障がい者にとってまさにピッタリ。
自然の中で伸び伸びと、障がい者のみんなが力を合わせて農作業をしていく。
そして、障がい者の親たちが「営業マン」となって、彼らの作った農作物を売りさばく。
そんな農場ができたらいいな~。
障がい者と親が一緒になって働ける仕事の場としての「農場」という会社を興す…なんと素晴らしいことだろう。