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AEDに見る企業のCSR観念

笠井です。

「下手な医者よりAED」…これは、あるお医者さんの言葉です。
心臓発作を起こしている人に対して、それほどに「AEDというものは効果がある」という意味です。

しかし、皆さん、ちょっとだけ自分の周りを見渡してみてください。
AEDが私たちの周りのどこにあるのでしょうか?
どこにあるのか、さっぱり分からないですよね!?

おそらく事業所などにはAEDを設置しているところが、ぼちぼち増えてきているのではないかと思います。

AEDを置いている事業所には「自分のところにAEDがありますよ」と、まずは対外的に公表してほしい。
そうしてくれれば、万一、地域住民の誰かが心臓発作を起こした場合に、そばにいた人がAEDを借りに行くことができます。
AEDは一分一秒でも早く電気ショックを行うことが重要、まさに時間との勝負。
電気ショックの成功率は成功の可能性が1分ごとに7~10%低下します。
日本では、救急車の到着まで平均約6分ですから、計算すると6分時の成功率は約40%ということになります。
救急車が到着する前に傷病者の近くにいる地域住民がAEDを使用して電気ショックをできるだけ早く行うことが、その人の生死を分けることになるのです。

たまたま近くに公共施設などがあれば良いですが、そうとばかりはいきません。
そういう時に、事業所に設置のAEDを使わせてもらいたい!!

ところが、ところがですよ、皆さん、聞いてください。
企業のほうはAED設置を、な、なんと「公表したがらない」のです。

その理由は何か?と言えば、、、これが、また小っちゃいことで情けなくなってくるのですが、
「当社のAEDは、当社の社員の万一の事態に備えて設置しているものであって、他人に貸すために準備しているものではありません。」
「一度使うとパッドなどの交換のお金が掛かってくるので、他人に使ってもらいたくありません。」

パッドなんてせいぜいでほんの数千円のはず。
あー、情けない。
せっかく地域に溶け込めるチャンスだと言うのに…「パッド交換のお金がもったいない」とは、なんとちっぽけで浅はかなセリフでしょうか。

企業の皆さん、お願いします。
もう少し社会貢献の姿勢を示していただけませんか?
あなた達だけ儲かれば、それで良いのですか?
社会に受け入れられてこそ初めて、企業として成り立つのではないですか?

会員の皆さん、この状況をどう思います?

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コメント (2)

潤:

情けない話ですね。
どうして地域の為に…とか、困った時はお互い様…という協力し合う気持ちになれないのでしょうか。
話は違うかもですが、つい最近も、同じように考えた事がありました。
同じ町内でありながら、自分達の飲み食いにはお金をどんどん使うのに、子供達の行事にはそんなにお金を出せない…と線を引く。自分達が良ければそれで良い的な考え方に、とても腹が立ちました。
子供達は、そんな大人をよく見ていますよ。

笠井/住民安全ネットワーク:

「町内会」とは名ばかりで、実態は「老人会」…になっちゃっているんでしょうか!?

ご老人達は、これまで地域をしっかり支えてきてくれた功労者ですから、それはそれで敬い大切にしてかねばならないことはもちろんです。
しかし残念ながら彼らは革新的な考え方をすることが苦手でしょうし、子育ての現役ではないものだから、子ども会のことも他人事になっちゃっているのかも、ですね。

それにしても、子どものために使うより、自分たちの飲み食いにお金を使う。…潤さんお住まいの地域を悪く言って申し訳ないですが、はっきり言ってどうしようもないですね。

誰かが、後先考えず引っかき回してメチャクチャに壊しまくるようなことをしない限り、そういう町内会の在り方は変わらないのかもしれませんね。

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2008年09月30日 11:15に投稿されたエントリーのページです。

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