笠井です。
島田化学工業に関する新潟県の報道資料を見て、個人的に感じたことを少々述べさせてもらいます。
http://jmjp.jp/topics/2008/09/post_745.html
・平成19年度は食用米9,000キロに対して事故米を29キロ。
・平成18年度は食用米5,860キロに対して事故米を59キロ。
事故米の混入率は、0.3~1%と、極めて低い数値だった。
この数値を見て、改めて違和感を覚える。
なぜ?どうして?
こんなことをする必要があったのだろうか?
原料費を安くするためだけなのか?
9,000キロ中にたったの29キロ事故米を混ぜたからと言って、いったいどれくらいの原料費が削減できるだろうか?
たったの0.3%でも混ぜたことは悪い!悪いに決まっている。
しかし、それは経営者たる人間であれば、当然分かっていたはずだ。
たったの0.3%でも、もしもそれが発覚すれば大問題になるかもしれない。
ほんの少し原料費を削減するために、そんな危ない橋を渡るのは馬鹿らしい。
普通の経営者なら、そう考えるはずだ。
だとすれば、なぜ?
わざわざ仕入れたのか?
競争入札までして競り落としたのか?
原料削減の目的のためには何の足しにもならない僅かな量の事故米を危険を冒してまで混ぜたのか?
「別に買いたくもなかったが、農政事務所側から盛んに勧められて仕方なく買った」
確か、島田工業の社長は、当初の記者会見でこのように発言していた。
この言葉が、どうにも引っかかって仕方がない。
もしもこれが事実だとすれば、問題視するべきはむしろ農政行政のほう!?
島田化学や三笠フーズから何も知らずに仕入れていた業者が社名を公表され、結果として商品が売れない状況になって悲鳴を上げている。
一方でここまで公表するのであれば、同時に農政行政のほうももっと突っ込んで報道すべきなのではないか。
島田化学工業が作った事故米入りのでん粉は、県外の食品加工会社の作ったたまご焼きとなって、長岡市内の幼稚園や小中学校の給食に出回った。
私たちの愛する子ども達の体内にカビ米が入ってしまった。
とても悲しい出来事だ。
広がり続ける被害状況が明らかになる度に、私たちの目は、「悪」を糾弾せんとするような多分に好奇な目となって、島田化学工業に向けられることになるだろう。
しかし、私たちは決してマスコミに踊らされてはいけない。
しっかりと真実を見極め、
そして私たちが今するべきことは何なのだろうか?と自分に問おう。
他人のことばかりは決して言えない。
私たちの食に対する無防備さはどうだったんだ?
愛する子ども達に最終的にはツケを回してしまったその責任は、私たちにこそあるのでは!?
島田化学工業の関係者の皆さんも、長岡の仲間です。
マスコミ的には被害が拡大すればするほど記事になって良いのだろうが、
その記事に乗って、弱っている人たちをさらに叩くようなことを、私たちは決してしてはいけない。
今後どうしていったら良いのか。
それを、できれば彼らと一緒になって考え行動していきたいものだ。
※この投稿の中には私の個人的な勝手な推量が多分に入っておりますのでご了承ください。