先週、子供たちと石地海岸の花火大会を見に行きました。
ヒグラシの鳴く山道を越えると、そこは石地海岸。
あの地震からもう一年たったのですね。
海岸近くで見る花火は長岡まつりとは違った美しさがあります。
子供たちと楽々場所を確保して、のんびりと花火を楽しみました。
花火が目の前に迫ってくるように花開き、鮮やかな色の変化に酔いしれました。
華やかな色と光が次の瞬間には赤く鈍く減光しながら消えてしまうはかなさ。
写真でそのはかなさまで写しとめることは案外難しいものです。
ところが、花火大会も終わりに近づいた時のことです。
花火の最後の火が消え去らないで、そのまま空に残ったのです。
赤く鈍く輝く火が張り付いたように夜空にとどまりました。
その火の正体はさそり座のアルファ星、アンタレスでした。
「もうアンタレスがあんなに西に傾いたんだね…夏もあと少しだね」
気が付けば辺りからは秋の虫たちの合唱が聞こえます。